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2007年04月23日

確実に変り始めている 中国の独りっ子政策 2

 「秋子さんは、もうそろそろ27才ですよね、赤ちゃんを産むのなら、若いときの方が楽ですよ、どうなさるおつもりですか」

 「はい、私も早く子供を作ったほうがいいと思っていますし、青木先生を見習って、できれば2人は産みたいと考えています」

 「ええ、中国は独りっ子政策でだめなんじゃありませんか。それにあなたもご主人も漢民族でしょう、少数民族でもない限り子供は1人までではなかったのですか」

 「私も夫も独りっ子です。昨年、中国は現行の独りっ子政策に対し、見直しが行なわれたのはご存じでしょう。見直された一人っ子政策では、夫婦がともに独りっ子である場合は、子供2人まで産んでもよろしいということになっています。私も夫も独りっ子だったから、子供の頃はとても寂しい思いをしたので、子供には兄弟を作ってあげたいと思っているのです」

 「そうなのですね。70年代末頃に実施された独りっ子政策によって、産まれた一人っ子たちは今、もう25才がすぎて、結婚適齢期を迎え、今後、貴女たちの同じように、中国には子供が2人いる家庭が増えてくるのですね」

 「はい、子供を2人も産んで、仕事と家庭を両立できるかどうか、自身はありませんが、精力的に仕事もしながら、3人のお子様を産み育てておられる青木先生をお手本に、頑張ろうと思っています」

 「秋子さんならきっと大丈夫、でも一人だけで頑張ろうとは思わない方がいい、家庭は男女共同で築き上げるものだからね。今度、夫の協力を巧みに引き出す方法を伝授しますよ。中国の男性も日本の男性も同じだと思うけれど、いずれみんな、本能的な部分で亭主関白的な考えが意識の奥底に潜んでいると思うんだ。だから、お互い衝突しないためにも、上手くやらなければならないと思うのです。男性のプライドを傷つけない程度に、飴と鞭で、自分の味方につけることが大切。私が今、中国と日本を行ったり来たりするような仕事ができるのも、子供たちの理解と夫の協力があってこそできることだと思っています。私は子供たちによくこんなことを話しています「人は人としてこの世に生をうけた以上、社会のために、果たさなければならない責務があるのです。お母さんは、その責務を果たすべく頑張っているんだ」、だから、子供たちは私が不在で少々不自由な思いをしても、決して文句はいいませんし、特にこのころは、よろこんで家事の手伝いをしてくれるようになりました」

 「わかりました、私も頑張ります。先生は今度いつまた上海にこられるのですか、、、、」


 秋子さんと話し込んでいると時間が立つのも忘れて、夜がすっかりとふけこんでいったのも忘れてしまうほど、楽しかった。今度会えるときには、お母さんになっている秋子さんの姿を想像しつつ、二人でレストランを後にしました。

※次回掲載は、4/30(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国