中国の今を知る、中国の未来を読む。

2007年06月25日

日中談義-IN 上海

 去る6月18日、仕事で上海を訪れた私は、日頃から親しくお付き合いをさせていただいております、中国ビジネスに大変長けて居られる橋本弁護士が主催する「日中談義夕食会」に参加させていただきました。会には、長く上海に駐在されておられる日本企業のビジネスリーダーの方々に橋本弁護士、そして、大変お忙しい中にも日本国上海総領事の隈丸様も会に加わり、政治、経済、外交、国際関係、そして日中両国の未来について、お互い膝を交えながら、大変突っ込んだ意見交換をさせていただき、大いに勉強になりました。

 今、国際社会は大きなうねりを上げながら変わろうとしています。我々日本人はもっと日本の外の出来事に注意を払い、そして、いかなる自体にも対応できる生きる力を身につけていかなければと、改めて認識させられました。

 この会を定期的に開いていこうという提案もありましたので、次回を楽しみにしつつ。




※次回掲載は、7/2(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国

2007年06月18日

相互尊重・相互信頼 ~最も欠如していること 2~

 我々中国人の日本観がなぜ国際社会とこのように大きくかけ離れているのか。国際社会がなぜこのように日本を高く評価するのか、もしかして、我々の日本観を今一度考える必要があるのではないのか・・・。

 我々は日本に対し間違った見方が三点あるのではないかと思う。一つ、我々は歴史の中の日本を見てきたが、現実の日本を見落としてきたのではないか。

 二つ、我々中国人は日本の優れた技術に着眼はしたが、それを作り出した日本人の精神がどこにあるのかを見落としてきたのではないのか。

 三つ、我々は、己独自の観念だけで日本を見、世界の中の日本に背を向けてきたのではないのか・・・」云々。

 記事を読み終えて、私は長くて暗いトンネルの中から一筋の明かりが見えたような気がした。今日本と中国の両国民にとって、一番必要なことは互いに対する偏見をなくし、互いを認め、互いを信頼することなのであるから。今年は日中国交正常化三十五周年、日中文化・スポーツ年でもある。これを機に、文化、青少年間の交流を大いに押し進め、両国民同士の真の信頼関係を築いてほしいと願う。相互尊重、相互信頼、この壁を乗り越えられたら初めて真の日中友好が実現する。





※次回掲載は、6/25(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国

2007年06月11日

相互尊重・相互信頼 ~最も欠如していること 1~

 去る五月二十八日、私は上海より福岡に戻るフライトに乗り込んだ。フライトに乗り込み席に着くと、中国系のあらゆる新聞に目を通すことがすでに私の習性となっている。

 その日もお隣さんに気遣いしながらも、いつものようにグローバルタイムズを広げてみると、私が飛び上がりたくなるくらいに嬉しい記事が大きく掲載されていた。中国語の見出しは「赶超日本、別光着眼物質」(日本を追い越す・物質的なところのみを見てはならぬ)となっているが、内容を要訳してみると次のようになっている。

 「今、中国は世界の強国に追いつき追い越せのムードの中で、GDPがついに、二年連続でフランスとイギリスを追い越した。来年にはドイツを追い越し、そして、近い将来には世界第二位にある日本をも追い越す勢いである。この日がきたら、中国の民衆は大いに歓喜するであろう。百年の雪辱を晴らす日が・・・。

 日本は、東アジアに対する残虐極まりない侵略、繰り返し日本政府のリーダーの靖国神社参拝、右翼による歴史の歪曲、領土争い・・、これが一般中国人の中にある日本のイメージであろう・・・」

 しかし、最近、世界の国家イメージに関する二つのアンケート調査結果が発表された。一つは、イギリスのあるインターネット会社が、ネット上で、ヨーロッパにある数万人の旅館経営者に対してアンケート調査を行った結果、好感度1位が日本人で、中国人は十数カ国の中で後ろから3位だった。そして、もう一つは、アメリカの「タイムズ」が、27か国3万人に対して、世界の12の対象国に対するイメージ調査を行った結果、これも好感度1位は日本で、中国は5位だった。






※次回掲載は、6/18(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国

2007年06月04日

中国在福岡総領事武亜朋氏と語る 3

青木 私の携わってきたこれまでの経験の中でも、非常に安易な進出が多く見られます。

 中国への進出には、中国社会の分析、文化や歴史、一般の中国人の考え方をよく理解することが不可欠です。特に中国人の人間関係、周囲との付き合い方をよく知らなければなりません。

青木 そうですね、中国の商習なども、しっかりと学び、そして、決済のスピードを上げ、現地化の度合いの大きさが必要になってくると思います。この点、欧米企業は非常に進んでおり、それが成功の要因となっています。

 人間は誰でも、あまり信頼されていないと感じると熱心にはならないものです。地元の人を登用すれば、中国の事情に通じているという利点と、人件費を押さえることもできます。

青木 九州の人口は約千三百五十万人、経済規模は三千五百億ドルで韓国の一国と同じ規模です。今後、アジアの中で重要性が増していくと思うのですが、日本のアジア外交が円滑に進まないと、経済も冷え込んでくる懸念があります。

 そうですね、政治が冷え込めば経済への影響は避けられません。政治と経済の密接な関係はどの国でも同じではありませんか。政治と経済は表裏一体なので分離できないと思います。ですから、経済の協力のためには、できるだけ政治の影響を少なくしなければなりません。今後、より一層日中関係を前進させてほしいと願っています。

青木 最後に、福岡のオリンピックへの挑戦はどうご覧になりましたか。

 決定の際の生中継を見ていました。巨大都市ではなく百五十万都市が挑戦したのは非常に勇気が必要で、他の都市を勇気づけたと思いますよ。

青木 東京だけではない多様な日本を世界にアピールした福岡の挑戦は今後、じわじわとアジアや世界に浸透すると思います。ぜひ見守ってほしいと思います。


※次回掲載は、6/11(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)福岡とアジア