中国の今を知る、中国の未来を読む。

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2007年08月27日

健康酒が大流行する中国の大都会 1

 中国は悠久なる歴史の中で、権力の座にいた皇帝達は、自らの長寿、強壮、健康、そして美容に対
する追求を何よりも大事なこととしてどこまでもこだわっていました。秦の始皇帝は、不老不死の薬を
探させるために、三千の若い男女を東の彼方(現在の日本)に派遣したのはあまりにも有名な話なの
ですが、とにかく、世界中で、中国の人ほど不老不死を願う民族他にはないかと思うのです。

 古代に留まらず、現代中国においても豊かになった人々の間に、健康に気使う人々が増え、そのた
めなのか、健康酒といったような健康食品が大流行しているのです。実は、昨年の秋に、たまたま、
私が北京に出張したときに、お酒の大好きな中国の友人に誘われて、北京で開催されていた健康酒
展示会に足を運びましたが、会場に入りますと、実に数えきれないほどの品種の健康酒がずらりと並
べられ、山のような人だかりの人々があるコーナーに集中していたので、私も野次馬根性を出して、
人々の隙間から手を出してセールスマンから、小さなカップを受け取ると、「羊胎酒」と書いてあった。
文字の意味の通り、その健康酒はどうやら、羊のプラセンタに様々な薬草をミックスさせて作られた新
しい健康酒らしく、今、中国で密かにブレイクしているといいます。


※次回掲載は、9/3(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国

2007年08月20日

上海・洋山深水港を訪ねて Part3

 実は、上海・洋山深水港は浙江省にある小さな漁島・洋山島にあるのですが、橋で繋がってるので上海という冠がついたのでしょう。32キロも続く橋、そして、第一工期には5つ深水バース、第二工期には4つ、第三工期には9つ、そして最終的には30の深水バースが2012年には完成し、その時には年間コンテナ積み下ろし取り扱え量は1500万TEUになり、これは日本全国にあるすべての港のコンテナ積み下ろし取り扱え量を合せた取り扱え量に匹敵するといいます。

 このような大規模な建設工事なので、これまでも随分長い年月がかかったてるのたろうと思っていたら、橋の建設を含め、第二工期が完了するまで、なんとわずか三年間で完成したというので、さすが、共産党一党支配の底力だなと感心せずにはいられませんでした。古代・随の時代において、中国は2000キロにも及ぶ大運河を人間の力で切り開きましたが、これは正に現代版の大運河に匹敵する一大プロジェクトではありませんか。



※次回掲載は、8/27(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国

2007年08月13日

千年の夢・2008年北京オリンピック

 2008年8月8日に開催される予定の北京オリンピックも、いよいよ一年後に控えるようになり、毎日のオリンピックの話題は欠かせない今日のこの頃となりましたね。つい先日、北京大学の中に作られていた卓球館が完成間近のところで、火事に見舞われ、屋根の大部分が焼かれたにかかわらず、中国政府はものともせず、今はとにかく、関連施設の最後の仕上げに余念がありません。

 既存施設の他に新しい施設も多く建築されていて、メインスタジアムは「鳥の巣」の形をしており、とてもユニークなデザインとなっているのです。もちろん、施設関連の建設のみならず、タクシードライバーの英語訓練、市民のモラル向上にも取り組んでおられ、千年の夢であった北京オリンピック開催の日が来るのを中国の人びとは指折り数えながら待ち焦がれているに違いない。オリンピックの開催を経て、新たに生まれてくる中国の姿を楽しみにしつつ。


  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国

2007年08月06日

国宝・鑑真和上展から日中関係に思いを馳せて Part3

 千二百年の遥かいにしえの中国は、世界の最強かつ先進国でありました。おそらく、中国の人々にとって当時の日本は、未発達な小さな後進国にすぎなかったに違いない。けれども、謙虚に学問を求めて、遥かなる海を越えながら中国までやってきた日本人留学僧たちを大事に受け入れ、惜しみなく、様々な学問を教えた上に、帰国の時には多くの教典や書物をもたせました。また、要請を受ければ、命も惜しまず、日本に渡り、熱心に指導を施すのでした。

 今日本と中国との関係は「政冷経熱」状態に陥り、出口を見いだせないでいます。それは何故なのか、恐らく両国の人々に明白な答えはもっていないのではないかと思うのです。しかし、我々現代人はすべてを利益再優先だと考え、利己的になりすぎて「徳」をなくしているからではないかと、鑑真和上を拝見して、そう思わずにはいられませんでした。日中両国民がお互い「徳」を積み、もっと利他的な考えをもつ事ができるようになった暁に始めて、諍いのない日中関係が実現されるのかも知れません。

 靖国神社にこだわる日本人もいるかもしれないけれど、千二百五十年も前に、日本に渡ってこられた鑑真和上を今日にいたるまでもなお心から敬愛している多くの日本国民がいるということ、また、日本は鑑真和上座像を国宝として大切にしている「国」だということも、中国の人々に知ってほしいと切に願うものであります。

 日中国交正常化三十五周年を記念するための国宝・鑑真和上展は九月二日まで福岡市博物館で開催されています。より多くの人々が展覧会場に足を運んでいただき、日中両国の未来に思いを馳せていただきたいと心から願っています。




※次回掲載は、8/13(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国