2007年10月29日
ロシアより中国大陸に思いを馳せて part1
子どもの頃、母がよく歌っていた「モスクワの夜」という歌のメロディーを胸に抱き、
まだ見たことのないアジアとヨーロッパに跨るユーラシア大陸に思いを巡らせながら、
2007年7月25日、私は成田空港よりモスクワに向かうアエロフロートに乗り込んだ。
飛行機は噂に聞いていた通り古ぼけているように見え、これで果たして無事にモスクワ
にたどり着けるのだろうか、いささか不安な気持に駆られつつも、出発の前日まで講演
などによる疲労とで睡眠不足が重なっていた私は、瞬く間に睡魔に襲われ、夢の世界へと
深く陥ったのだった。
どのくらい時間が経過したのだろうか、気がついたら、背が高く、ややボリューム感の
ある、ロシア人のキャビンアテンダントが、狭い通路をぎりぎりに大きなワゴン車を押し
ながら「お飲物は何になさいますか」とロシア語なまりまじりの英語で、通路の隣の席に
座っておられたアランドロンと思わせるような顔立ちのフランス人の若い男性に話しかけ
ていた。ああ、ここはもう日本ではなく、異国の空の上に来たのだと実感した瞬間だった。
※次回掲載は、11/5(月)を予定しております。
まだ見たことのないアジアとヨーロッパに跨るユーラシア大陸に思いを巡らせながら、
2007年7月25日、私は成田空港よりモスクワに向かうアエロフロートに乗り込んだ。
飛行機は噂に聞いていた通り古ぼけているように見え、これで果たして無事にモスクワ
にたどり着けるのだろうか、いささか不安な気持に駆られつつも、出発の前日まで講演
などによる疲労とで睡眠不足が重なっていた私は、瞬く間に睡魔に襲われ、夢の世界へと
深く陥ったのだった。
どのくらい時間が経過したのだろうか、気がついたら、背が高く、ややボリューム感の
ある、ロシア人のキャビンアテンダントが、狭い通路をぎりぎりに大きなワゴン車を押し
ながら「お飲物は何になさいますか」とロシア語なまりまじりの英語で、通路の隣の席に
座っておられたアランドロンと思わせるような顔立ちのフランス人の若い男性に話しかけ
ていた。ああ、ここはもう日本ではなく、異国の空の上に来たのだと実感した瞬間だった。
※次回掲載は、11/5(月)を予定しております。