中国の今を知る、中国の未来を読む。

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2007年10月29日

ロシアより中国大陸に思いを馳せて part1

 子どもの頃、母がよく歌っていた「モスクワの夜」という歌のメロディーを胸に抱き、

まだ見たことのないアジアとヨーロッパに跨るユーラシア大陸に思いを巡らせながら、

2007年7月25日、私は成田空港よりモスクワに向かうアエロフロートに乗り込んだ。

飛行機は噂に聞いていた通り古ぼけているように見え、これで果たして無事にモスクワ

にたどり着けるのだろうか、いささか不安な気持に駆られつつも、出発の前日まで講演

などによる疲労とで睡眠不足が重なっていた私は、瞬く間に睡魔に襲われ、夢の世界へと

深く陥ったのだった。


 どのくらい時間が経過したのだろうか、気がついたら、背が高く、ややボリューム感の

ある、ロシア人のキャビンアテンダントが、狭い通路をぎりぎりに大きなワゴン車を押し

ながら「お飲物は何になさいますか」とロシア語なまりまじりの英語で、通路の隣の席に

座っておられたアランドロンと思わせるような顔立ちのフランス人の若い男性に話しかけ

ていた。ああ、ここはもう日本ではなく、異国の空の上に来たのだと実感した瞬間だった。





※次回掲載は、11/5(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)青木麗子の日々

2007年10月22日

日中協力の関係から日中競存の関係へ

 九月十二日の安倍総理の突然の辞任、日本列島に激震が走りましたね。このような日本の政治的醜態を中国がどのように見ているのかを知りたくて、中国の友人に聞いてみたら中国政府はマスメディアを通して安倍総理が日中関係改善に尽力されたことを高く評価しつつ、次の政権に期待すると、極めて大人的な対応には心が打たれました。

 今、中国は国内の法整備遅れの問題、都市と農村の格差問題、医療保険や国民年金なとの社会保障整備問題、政経矛盾の問題、環境悪化の問題などなど、実に深刻な問題が山積しているのですが、しかし、胡錦涛政権はこれらの問題をしっかりと認識しており、問題解決に向けた決意は揺るぎないものをもっているので、中国はこれからも発展の道へ向かって突き進んで行くに違いないと思います。中国の発展に伴い、日中関係もこれまでの協力関係から、着実に競存関係に向けて突き進んで行くのではないかと思います。

 日本も、国民の未来と幸せのために、国際社会から信頼される日本へ導くために政治が行われる事を切に願っています。




※次回掲載は、10/29(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国

2007年10月15日

中国新華社若きエリート記者麻生知事をインタビュー

 先頃、中国新華社東京特派員・孫巍氏が、福岡県の進んだ環境への取り組みについて、

インタビューすべく、麻生知事を尋ねた。新華社は日本に特派員を派遣している中国マスメディアの

中で、最も規模が大きく、一社だけで特派員十数名もいるという。

今回福岡に取材に来てくれた孫巍氏は御年30の半ばと若く、前途洋々たる若きエリートなのである。

今中国では環境問題が悪化し、政治体制をも揺るがすほどに大きな社会問題となっている。

空気汚染のみならず、深刻な水汚染は人々の日常生活を脅かしている。

中国政府は環境問題の解決を最優先課題とし、あらゆる手段と対策が講じられている。

今回の現場での取材及び知事へのインタビューの内容は、中国で発行部数が最も多く、

しかも共産党幹部たちがもっとも参考にしている新聞「参考消息」で、紙面一枚を使って

「循環型社会を目指す福岡県」というテーマで特集記事が掲載された。

福岡の取り組みが少しでも中国の環境問題改善のために寄与でるよう心から切に願う。





※次回掲載は、10/22(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)福岡とアジア

2007年10月08日

中国側の販売力の強みと日本の誠実なものづくりの精神

 過ぎし日、大連で開かれたジャパンウィークに参加した折に、福岡に本社をもつ株式会社昭和鉄工さんが、大連で氷山集団との間に合弁で作られたエアコンの製造工場を見学させていただきました。大きな敷地内にはある工場内は、大変整理整頓され、若い中国人従業員さんたちは、日本人技術指導者の元に、いきいきと作業が行なわれておられたことが大変印象深く残りました。

 昭和鉄鋼の山本社長様からのお話によりますと、この合弁会社は大変順調で、投下した資本はすでに回収済みだそうです。今利益が出ているから、増資をしたらどうかと中国側パートナーからよく言われているけれど、今のままでいいとお断りされているといいます。

 この会社は、中国側が70%、日本側が30%の出資比率で構成されているのだそうで、私はもしかして、これが成功をさせるための絶妙な出資比率なのかもしれないと思いました。といいますのは、製造された商品はほとんど中国市場で販売されているというのですから、市場開拓の責任は中国側にもってもらった方が有利なので、そのためには、彼等にその気にさせるためにも出資比率を多く持たせた方がより経営に対する責任感を持ってもらえるわけで。

 そして「誠実製造・誠実販売、無限努力、無限創造」というスローガン工場内のいたるところ光っていました。中国側の販売力の強みと日本の誠実なものづくりの精神がお見事に活かされた合弁ケースで、本当に素晴らしいと思いました。





※次回掲載は、10/15(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国

2007年10月01日

浙江大学に友好の桜

 3月始めに、早稲田大学の木下教授が主催しておられる「中国塾」のメンバーが中心となって、中国の杭州市にある浙江大学の協力も得て、当大学キャンパスに約3メールくらいのソメイヨシノ100本が植樹されました。

 植樹祭には、浙江大学の先生の皆様に学生諸君、木下先生が率いる東京からの有志の方々、そして木下先生と交流のある中国国内におられる中国の人びと、日本国上海総領事の隈丸様に私も含めて、総勢50名が参加しました。もちろん、植樹祭には参加できなかったけれど、この植樹活動は多くの方々からの募金協力によって実現されたということはいうまでもありません。

 昨年10月の安倍総理の電撃訪中に続き、今年4月の温家宝総理の訪日によって、ずっと硬直状態にあった日中関係がようやく改善の兆しが見えてきました。けれども、日中両国の国民同士がお互い、尊重しあい、信頼しあう関係ができない限り、本物の友好関係は構築できないのです。

 今回の桜植樹が日中両国の人びとの心の絆となってくれることを心から願うものです。




※次回掲載は、10/8(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国