中国の今を知る、中国の未来を読む。

2007年11月26日

ロシアより中国大陸に思いを馳せて part5

 朝、目が覚めて、カーテンを引き、窓を開けて見ると、前夜に雨でも降ったのか、空気がと

ても清々しい。サンクトペテルブルグには、空気の汚染は感じられなかった。窓から見え

る向こう側の広い道路沿いでは、人々は朝のジョッキングを楽しんでいた。


 レストランに行くと千人はゆうに入れるような大きなダイニングホールに、既に大勢の

人々が賑わっていた。聞き耳を立ててみると、ドイツ語、イタリア語、フランス語、ポル

ドガル語、スペイン語、英語、中国語、韓国語、広東語、日本語など、様々な言語が

心地よく私の耳に飛び込んできた。なんと素晴らしいこと。私はこれから世界中の人々と

食卓を共にするのだ。そう考えるだけでも、なんだかこれからの旅が楽しくなってきた。


 朝食を取りながら、大きなボールにたくさんのジャムが盛りつけられていることに驚い

ていた私に、ロシア人のウェイトレスさんが、なぜそんなにジャムがあるかという事につい

て説明してくれた「ロシアの冬の寒さは大変に厳しく、そのため、冬場は野菜や果物が

少なくビタミン不足になりがちなため、ロシア人は、夏の間にとれた様々な果物と木

の実にお砂糖をたっぷり入れてジャムを作り、冬場はビタミン補給代わりに、ジャムをた

くさん食べるのです」なるほど、それぞれの風土にあった人々の生活の知恵に改めて関心

したのだった。



※次回掲載は、12/3(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)青木麗子の日々

2007年11月19日

ロシアより中国大陸に思いを馳せて part4

 サンクトペテルブルグでの宿泊先は市内からやや離れた島にあって、見た目はとても大

きなホテルだったけれど、備え付けられたベッドは小さく、室内の装飾も極めて質素で、

電気も薄暗い感じだった。しかし、必要なものは一応に一通り備え付けられていて、

不自由することは何もなかった。

 日本にいる家族に無事に到着したことを伝えようと、早速ベッドサイドのテーブル

においてあった電話の受話器を取り、番号を押す。しかし、一向に通じる気配はない。

フロントに電話を掛け、尋ねてみたら、国際電話を掛る時は、まずはフロントに保証金を

支払い、回線を開いてもらってから始めて掛けられるのだということが告げられた。昔の

中国とよく似たシステムをロシアでも取っていた。長旅で疲れたせいか、簡単にシャワー

を済ませると、時差の事もすっかり忘れ、ベッドに倒れ込むように熟睡した。




※次回掲載は、11/26(月)を予定しております。  


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2007年11月12日

ロシアより中国大陸に思いを馳せて part3

 約一時間半のフライトを経て、サンクトペテルブルグ空港に着陸した。サンクトペテル

ブルグは、中国で言えば上海に匹敵するような、トヨタ自動車を始め日系企業などの外資

系企業が多く投資し、ロシアでは経済が最も発展している都市だと言われている。しかし、

上海のように沸き返っているような感じはなく、とても趣と落ち着きの有る街だというの

が第一印象だった。空港から市内まで、バスで約四十分、空港を出てしばらく走ると、広

大な土地に広がる工業団地らしきところがあった。トヨタや三菱自動車などの工場もその

あたりに構えているという。


 バスが少しずつサンクトペテルブルグに近づくにつれ、建物群がどんどん広がってきた。

広いグリンベルト地帯の周りで繋がって並ぶ住宅団地群、ネヴァ川を始め複数の川を挟ん

で群をなす建造物が隙間を開けず、ずらりと並び、ドイツかフランスかと思わせるような趣

の有る町並みで、街を行くサラリーマン、お年寄り、子供達の表情はとても穏やかで明る

く、物騒な感じはなく、時間がゆっくりと流れているように感じた。共産国だった頃の物

質不足であった旧ソ連の面影はどこにもなかった。デパートやスーパに並ぶものはほとん

どヨーロッパ制の高級品で溢れ、値段も日本と変わらないくらいに高い。



※次回掲載は、11/19(月)を予定しております。  


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2007年11月05日

ロシアより中国大陸に思いを馳せて part2

 九時間の快適なフライトを経て、私達を乗せたアエロフロート便は、モスクワ国際空港

に向けて着陸態勢に入った。パイロットは恐らく空軍上がりだろう。いつ着陸したのか、

まったく分からないくらい、実に鮮やかな着陸だった。窓から外をのぞいて見たら、境界

線が見えないほどに広い空港の敷地が、目の前に広がっていた。しかし、モスクワ国際空

港はキャピタルの国際空港というよりも、どちらかといえば、ヨーロッパの地方都市によ

くあるローカル空港を思わせるような感じの空港だった。飛行機から降り、パスポートコ

ントロールで入国手続きを終えた後に、サンクトペテルブルグに向かうべく、空港内パス

で国内線ターミナルへ移動した。


 二階にあるフライト乗り継ぎ待合室に上がると、まるでバスでも待っているかのように、

待合室内には実にたくさんの人々で溢れていた。よく見てみると人々の顔つきと皮膚の色

は実に様々で、中でもアジア系、中央アジア系やラテン系の人々が大半占めていたように

思った。後からロシア人のガイドさんから聞いた話しによれば、ロシアは百二十以上もの

少数民族によって成り立っており、純血ロシア人は一人もいないということがわかり、納

得した。単一民族と言われている日本に住む私達にとって、中国が五十六もの民族がいる

ということだけでも、大変な多民族国家だと思っていたが、ロシアは、またその倍も多い

多民族国家であった。



※次回掲載は、11/12(月)を予定しております。  


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