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2007年12月31日

ロシアより中国大陸に思いを馳せて part10

 三日間のモスクワの滞在の中で、私が最も驚いたのは、なんといってもプーチン大統領

たちが現に執務をしておられるクレムリンが、政治が行われている場所以外はすべて観光

客に開放していることだった。北京に有る中央政府の要人たちが執務されている「中南海」

は未だに高い塀に囲まれ、その上に、厳重な警備体制が敷かれ、一般の人々はその中をの

ぞくことはまったくできない。


 また、かつてのロシアは国民の犠牲の上に成り立っていたため、後に壮絶な革命期を経

て今日のロシアへと続くのだけれど、しかし、帝政ロシア時代の豊かな文化遺産が壊され

る事なく、ほぼ完全な形のままで保存されているということにも驚いた。1960年代の後半

から約10年間続いた文化大革命によって、中国では、実に甚大なる貴重な文化遺産が壊滅

的に失われたということはご周知のとおり。そして、百年もの近い歴史をもつモスクワの

地下鉄の立派さ、また市内を走る便利な路面電車の充実さが、いずれも、豊かな経済発展

時期を経てきた国を物語っていた。




※次回掲載は、1/7(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)青木麗子の日々