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2008年08月18日

「日中関係とソフトパワーとの関連」Part 3

古代において、日本は中国から多くの「文化」を取り入れ後に、日本流にアレンジし、日本に定着させました。しかし、近代(明治維新以降)になると、日本は中国ではなく積極的に西洋文明(ソフトパワーがかなりの部分を占める)を吸収し、東洋に広げるようにしました。しかし、大変ユニークな事に、その頃に多くの中国人(孫文、魯迅、蒋介石、郭沫若、夏えんなど)が日本に留学しましたが、彼等によって日本からたくさんの二文字単語を中国に持ち込んで、中国で定着しました。たとえば、弁当、文化、社会、経済、哲学、科学、物理、化学、数学、理論、宗教などなど上げようと思えば枚挙にいとまがありません。

漢字は元々中国から日本に伝わった文字(ソフトパワー)でした。ところで、明治時代に西洋に渡った日本人の多くはそれまで知らなかった言葉(知識や技術)を一生懸命に漢字に直し、所謂「和語」にしました。その後、日本にわたった中国の留学生たちは漢字で表した和語をそのまま中国に「持ち帰った」訳ですね。読み方が当然ながら違いますが、しかし、文字と意味は全く同じであることから、中国の言葉として定着したのです。そういう意味で、漢字は正に「良きソフトパワー」として日中間の交流に素晴らしい役割を果たしたと言えるのでしょう。

<▼記事とは関連御座いませんが、オリンピック開催中の北京の街の様子>



  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国