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2008年10月20日

鑑真和上の足跡を辿る 日中青年交流の旅 Part4

九月十一日、はやり快晴であった。心配していた台風様とも遭遇せずにすみそうで、とりあえず胸を撫で下ろした。朝食後、今回のプロジェクトの実行委員長の木下俊彦先生からとっておきのお話があった。経済と国際関係との関連、平和維持に果たす経済の役割、とても深いお話だが、分かりやすかった。先生のお話の後に、入国手続きについて説明を済ませ、それぞれが下船の準備に取りかかった。窓から海面をよく見てみると、青かった海が黄土色に変わっていた。ああ、もう上海のすぐ近くまで来たのだ。上海の近くまで行くと、海と長江が合流するため水の色が濁った土色に変わる。遥か遠く見渡すと、かすかに水平線の向こう側から少しずつ建物が姿を表してくる。飛行機の発着陸が見える、あれは浦東空港なのだろうか、海に沿って横に広がるあの建物ははやり浦東空港、上海はもうすぐだ。市内にどんどん近づくと、大きなコンテナ船の向こう側に大きなコンテナバースが見える。さすがに国際大都会だと呼ばれるとだけあって、世界中から貨物が運ばれているのだ。十二時に近くづくと、今まで静かだった船の中が急に騒がしくなった。大きな荷物をもった乗客が出口あたりで行列をつくっていた。私はこれまでに三百回以上中国を訪れたが、船で中国に渡ったのは初めてだったので、まるで映画のシーンでも見るようだった。


   


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国