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2008年11月17日

鑑真和上の足跡を辿る 日中青年交流の旅 Part8

「僕はもう杭州に到着しましたよ。これから浙江大学へ行って、交流の打ち合わせをしてきますので、皆さん、焦らずに、気をつけていらしてください」
中山陵の麓に降りたところで、一足先に、北京から杭州に到着された本部プロジェクト実行委員で、中国東芝にお勤めの浙江大学OBであもあられる雷海涛さんからの電話を受けたが十時を少し回っていた時だった。「今から昼食用のパンと飲み物を買い込んで、バスの中で簡単に昼食を済ませながら、急いで向かいます、二時には十分に間に合うと思いますので、よろしくお願いします」と雷さんに告げるなり、バスは杭州に向けて突き進んだ。
南京から杭州までは陸路約二百キロ、普通乗用車なら、三時間足らずで十分に到着できる距離。しかし、この日は、大型バスに加え、土砂降りの雨だったため、スピードは思うように進まず、結局のところ浙江大学に辿り着いたのが予定より一時間遅れの三時だった。我々の到着を待っている間に、雷さんは、予定通り教室に集まってきてくれていた浙江大学の学生さん達と、日本についてデイスカッションをしながら、我々の到着を待ってくれていたらしく、我々が到着するなり、浙江大学の先生方にご挨拶する間もなく、早速、交流会がスタート。日中両国の学生達はペアになって座り、着席するなり、交流が始まった。教室の中がざわめき、スピーチす人の声が聞こえない。初対面の人を隣り合わせにすれば、あいさつもするだろうし、静かに座っていられるわけがない。やっとの思いで、会場が落ち着きを取り戻し、二時間にわたって、学生による発表とディスカッションが行われた。夕食会の前に、一行は、昨年春に、本プロジェクトの委員長でもあられる木下先生の呼びかけに答えて、有志一同の寄付により、両国の友好を祈念するために、浙江大学新キャバス内に110本の桜が植樹されている「友好桜花林」を訪れ、110本の桜は、中国の皆さんの暖かい愛情を受けて、中国の大地に深く根ざながら、健やかに成長しているのを知り、みんなで喜んだ。



  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国