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2009年01月19日

この世に生を受けて50年に思いを馳せて Part 2

 この50年間、中国はまさに天と地が引っ繰り返るほどに変わった。

 50年代には大躍進、60年代には文化大革命という忌まわしい動乱、70年代末には、毛沢東、周恩来などの建国創始者の歴々が相次いでこの世を去り、中国の人々の心から明かりが消え、暗黒のトンネルへと突入した。
 が、しばらくしてから、中国の人々は再び元気を取り戻し、毛夫人・江青を中心とする四人組が逮捕され、中国には新たに生まれ変わるべく、大きなマグマが膨れあがった。そこに鄧小平が三度の失脚から再び復活し、改革開放政策が実施、市場経済システムが導入され(実質的には資本主義自由経済システム)、シンセン市を「経済特区」、いわゆる資本主義自由経済の実験地域として指定し、成功を収めた。
 以来、中国経済は異例と言うべく、二桁成長が10年以上も続き、今ではドイツを追い越し、アメリカ、日本に続き、世界で三番に大きい経済大国となった(歴史的に言えば復活したというのが正しい、なぜなら、二百年前までは世界で一番の経済大国だったから)。
 しかし、成長と共に、実に抱えきれないほどの社会問題も同時に大きく膨らみ、今はパンク寸前の状態にある。2008年は、中国にとって、北京オリンピックの開催年という歴史に残る一年であったと同時に、政経矛盾が顕著化した一年でもあった。

 2009年はスタートを切ったが、2009年が、中国にとって、未来へ向けて、世界の人々から尊敬される「品格有る大国」として、新たな国作りの元年となることを信じてやまない。
 私もまた、これまで数々の波乱の道を乗り越え、活かされてきたのだから、これからは今まで以上に、日中両国の狭間で残された限りのある命を精いっぱい燃やしつづけて行きたい、愛する家族と共に。


 

  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国