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2009年07月20日

留学生・日本で忘れかけている大事なことを気づかせてくれた

 仕事の上で、私は海外からの日本で学んでいる留学生達と触れあうことが多い。
そして、彼らを通して気づかせてくれることも多くある。異文化と触れあうことは、まさに自国の文化を改め認識する絶好のチャンスなのだ。この間、第5回目の日本文化塾のわかものトークライブの時間に、ネパール出身の留学生OBが体験談を発表し、日本語のすごさに会場の人々を驚かした。スピーチ終了後、現役留学生から相次いで質問した。ある若者が「あなたは、日本にきて一番困ったことはなんでしたか」との質問に対して「ネパールは漢字圏ではないので、初めて見る漢字は記号にみえて、全然わかりませんでした。ですから、スーパーに買い物に行っても、調味料コーナーに並べられている、塩、砂糖、味の素の字が読めずに、砂糖だと思って買い、ずっと使っていたものが、実は味の素だったのです。甘くないので、最初は日本の砂糖は甘くなく美味しいんだと思って長い間食べ続けていたら、顔がだんだん黄色くなってきて、どうしたのだろうと病院に行って、診察してもらったら、味の素を食べ過ぎたということが判明して、大笑いされたことがありました」と答えられた時には、会場が爆笑の渦が巻いた。また、ある留学生が「あなたは、困難に直面し挫けそうになった時に、どのように乗り越えてきましたか」と尋ねた時、その留学生のOBは、数秒間考えた末こう答えられた「日本に留学すると決めたのは自分だし、自分の考えを理解し、大変な状況の中で、日本まで留学をさせてくれた両親の事を考えたら、親に感謝しなければならないと思って、どんなに辛くても、挫けてはならないと思いました」と答えられた時には、暖かい拍手が鳴り響いた。現代日本人が忘れかけていた大切なことを気づかせてくれたのだ。

  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)青木麗子の日々