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2009年08月10日

中国・安徽省和県って、実はすごいところだった Part 3

 ところで、今回和県を訪れたのはもちろん歴史を調べるために行ったわけではない。和県にあるメーカーを訪問するためであった。和県へ行くにはまず上海から列車に乗って南京へ、そして南京から車に乗って1時間と少しで辿り着く。和県に近づくと、高速道路の向こう側に白いガチョウの大群が広がり、穏やかでのどかな田舎風景が目に飛び込んできた。話によれば、巣湖市にある無為県は中国でも有数のバトミントンの羽の産地らしい。有機栽培野菜の産地としても有名のようで、和県のお料理も日本人の口によく合うものだった。今のところ、その辺りは農業に以外に産業らしい産業が存在しない。そのため、教育をあまり受けていない女の子達は、都会に出て働くわけにもいかないらしくて、現金収入を得るためには、どんなにきつい肉体労働をも躊躇することなく引き受けるのだという。現に、私たちが視察させていただいた鋳物工場でも、40度を超える気温の中で、大勢の若い女の子が一心不乱に懸命に働いている姿に接して思わず胸が熱くなるのだつた。健気で、誠実と信用をモットーに事業を進めているのだと何度も繰り返す40代の董事長の笑顔と瞳には、嘘がなかった。大都会では汗を流すこともなく一攫千金を夢見る若者達が犇めく傍らで、なんとも清々しい話ではないか。是非とも和県進出のこのプロジェクトを成功させて、健気に働く彼女たちに幸が訪れられるよう、私はその日本の企業の皆様とともに最善を尽くしていきたいと考える。

(この写真は文面とは関係がありません)
  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国