2009年12月07日
この青空がいつまでも続いてほしい
この頃、車に乗ることをなるべく控えるようにしている。理由はいくつもあるけれど、中でも一番の理由は、少しでもいいから、自然の風に吹かれ、時には空を仰ぐ余裕くらいは持ちたいものだと考えているからである。数日前、少し夜遅めに帰ってきた大学受験を控えている末娘が、家に入るなり「お母さん、今日の星は大きくて綺麗よ」と言いつつ、私を庭に引っ張り出して、一緒に夜空を見上げた。「本当に綺麗。まるでダイアモンドがちりばめられているようね。明日はきっといいお天気になるよ」気温がかなり冷え込んでいるせいなのだろうか、空気が清々しい。星空の美しさに感涙しながら、家の中に戻ることを忘れかけた、、、、。
ところで、中国からの来訪者の方々が「福岡の街が整然として空気が綺麗、空が青々として美しい」といつも異口同音に決まって仰る。当たり前のように空の美しさに慣れている福岡の住民にとって、お世辞にしか聞こえないかもしれないが、これは決してお世辞ではなく、皆さんの本心なのだ。なぜならば、中国では恐らく、北京や上海などの大都会では、美しい青空は滅多に見ることはできないからだ。いつもどんよりと曇っているようなすっきりしない空が殆どで、北京には空がないと言っても過言ではないほどなのだ。
先日、いつもものように、天神を歩いていると、空の美しさに改めてはっとさせられた「ああ、これが中国の人達が仰っている美しさなのだ、この青空がいつまでも続きますように」と願わずにはいられなかった。