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2010年01月18日

上海・不動産バブル崩壊か

 先週、今年に入って初めて上海を訪れた。5月には上海万博が開幕される。上海万博に備えて、上海では一大観光スポットであるバンド界隈「上海外灘」では、昨年あたりから、道路の改修工事、30年代に立てられたヨーロッパ式の建造物群の改装工事も行われている。そのために、上海は一大工事現場と化していた。万博開幕を三ヶ月後に控えた今もなお、工事は終わることもなく、本当に大丈夫なのかと心配したくなる。しかし、不思議な事に、どんな時でも、その日になればそれなりに整い、オープンに漕ぎ着けるのが中国の流儀。ところで、先週、今年に入って上海に行ったが、上海は依然として万博に向けて工事が急ピッチで進められている。でも、上海はいつもの見慣れた上海とはどこかが雰囲気が違う、そのように直感で感じる。何かどう違うのか、よく観察してみたら、上海の不動産市場が今までとはどこかと違う雰囲気が漂っていることがわかった。どうも上海の不動産価額は2009年を前代未聞の最高レベルに達したが、元旦以後、中国の不動産王と呼ばれている温州人達の行動に異変が起きているのだという。異常なほどまで膨らんでいる不動産バブルを抑制すべく、中国国家政府及び上海市政府が一連の措置と対応策を公布したことがわかった。現生を手にいっぱい握りしめている「不動産王」温州人達が立ち往生し始めた模様だが、住居だけを求める上海の住民達は喜んでいる。


  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国