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2010年04月05日

上海で活躍する福建省・お茶商人


 日本では、先祖を忍び、お墓参りをしたりするのが8月のお盆。しかし、お隣の中国では4月の3日の清明節だ。ちょうど3日の清明節の日に上海にいたが、上海から蘇州に向かう高速道路では、先祖のお墓掃除のために田舎へと帰省する車で溢れ返っていた。ところで、話は変わるが、中国では清明節の後に採れる新茶がもっとも高級とされ、お茶を愛する人々は高いお金を出して清明茶を買い求める。一般的に、我々日本人の頭の中で、中国茶はイコール「ウーロン茶」というイメージが強い。だから、中国を訪れた日本人がレストランで「お茶は何になさいますか」とウェイトレスさんに聞かれると決まって「ウーロン茶」と言う人が少なくない。中国ではみんなウーロン茶を飲んでいると思って居るからなのだろう。でも、実は違うのだ。先日、上海のお茶屋が何百件も並んでいるお茶通りに行き、上海で手広く商いをしている福建省のお茶商人の林さんのお店に立ち寄った。せっかく来てくださったからといって、林さんは、お店の奥から大きなお茶缶を出してきて「これはとっておきの逸品的・龍井茶です。今から入れて差し上げますので、どうぞ楽しんでいらしてください」と言いつつ、手際よくお茶を入れてくれた。さすがに言われただけとあって、誠に香ばしく、身も心も癒してくれる美味しいお茶であった。悠久なる歴史を持つ国だとあって、お茶の文化も実に奥が深い。地域によって飲まれるお茶も違う。中国では一般的に、北京などの北方地域では「花茶」つまりジャスミンティー。上海や浙江省などの地域では「龍井茶」などのまったく発酵していない緑茶。雲南省などの地域では発酵している「プーアール茶」、我々日本人がイメージしているウーロン茶は、主に福建省などの地域で飲まれているのだという、、、。今年はよく雨が降ったので、清明節後の新茶が楽しみだ。

  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国