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2010年12月13日

初出荷に感涙して


 12月9日、クボタのみなさんとご一緒に久々に安徽省和県にある合弁会社・クボタ三聯ポンプを訪問した。翌日、朝一番に、生産工場を視察した。四ヶ月前に訪れた時には、ものを吊り上げるクレーンの設置もできておらず、工場内はガランととしていたが、しかし、今では、クレーンも設置され、若い中国人ワーカーの人達は日本人技術者の指導の下に、生き生きと仕事に励んでいた。合弁会社が5月にできて、12月にはポンプ製品の初出荷が実現。工場内では、若いワーカー達が、ずらりと並んでいる出荷を待つ両吸い込み渦巻ポンプを愛しむかのように、布で丹精を込めて磨いていた。中国にはない文化なのだけれども、日本人スタッフに教えられたのだという。一つ一つの製品に対して愛情を持つことが大事だといことも教わったのだと。今から思えば、昨年の7月から合弁交渉のお手伝えから始まり、昨年末ぎりぎりの合弁合意にも立ち会った。そして5月に法人ができ、6月に日本人スタッフが現地入りし。あれから半年。まだまだ量的には決して多いとは言えないけれど、皆さんの涙ぐましい努力によって、立派な製品を産み出した。パキスタンへ出荷を待つそれらの製品を拝見して、私まで思わず胸が熱くなった。違う企業文化と価値観を持つ者同士。呼吸を一つにし同じ方向へ歩み出せるまでは、かなりの時間がかかる。しかし、双方の努力にによって必ずや近い将来、大きく成長していくものと確信している。そのために、微力ながら私もお役に立ちたいと思う。
  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国