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2011年10月03日

ベトナムで出会った感動物語



 この所、仕事で時折ベトナムを訪れたりしている。街に出ると洪水のようなバイク群、平均年齢が20代というとても若い国なのである。若いと言うことはやはり素晴らしい。街中活気と希望に満ちあふれている。ハノイに滞在した僅かな時間の中で、素敵なベトナム人の女性キャリアウーマンに出会った。ハノイアムステルダム高校の副校長先生。トップとしてリーダーシップを発揮されておられ自信と誇りに満ちあふれるお顔から、2人のお子様を育てられてきた母親としての優しさを垣間見ることもできた。2人のお子様はすでに就職しておられるのだという。でも、そんなに大きなお子様がおられるようには見えず本当にお若く見える。英国に留学した経験をお持ちで管理職の前は英語教師だったので、気品溢れるクイーンズイングリッシュをこなしていた。中高一貫性のアムステルダム高校、校舎がとても近代的で、天井が高く通路も広々としていて、正に偉人を育てるに相応しい大変恵まれた環境だ。ところで、ベトナムハノイなのになぜアムステルダム高校?私は素朴に疑問に思った。副校長先生に尋ねてみると、ベトナム先生が終了してから間もない頃に、オランダアムステルダム市長がハノイを訪問した。1ヶ月間に亘って空襲を受け続けたハノイは正に焼け野原だった。その惨状を目の当たりにしたアムステルダム市長は、ベトナムを復興させるためには、ベトナム人自ら立ち上がる事が大事で、その為に優れた人材を育てる必要があると考えられ、帰国後、ベトナム復興支援募金を自ら呼びかけ、集まったお金をハノイに送られ、そのお金で中高一貫性の学校を建てられ、ベトナム人はそのご恩を忘れないために高校の名をアムステルダムと名付けたのだということがわかって胸が熱くなった。復興支援のあり方を考えさせられた。今はアムステルダム市長さんが望まれた通り、その高校は正にベトナムを代表する高校として多くの優秀な人材を世に送り出していると聞いた。そして、在校生の大学進学率はほぼ100%で、その内30%は海外の名門大学に進学しているのだという。そして、ベトナムでは多くの女性が教育現場で活躍しているということも伺った。


  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(1)青木麗子の日々