中国の今を知る、中国の未来を読む。

スポンサーサイト

上記の広告は2週間以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書くことで広告が消せます。  

Posted by スポンサー広告 at

2012年04月30日

美しく凛とした厳島神社に感動



ここしばらく、出張ばかり続いて、ご無沙汰しておりました。

昨日、広島県知事へのインタビューの為に、数年ぶりに広島を訪れ、インタビューの合間を縫って、一人で宮島まで足を伸ばし、厳島神社を心行くまで歩きました。厳島神社、写真で見るより数段迫力がありました。スケールといい、建造物の美しさといい、よくぞ平安時代にあんなにすごい建造物を海辺に建てられたものだと、水の中の厳島神社ではなく、たまたま干潮だっために、陸に上がっている厳島神社もまた格別な風情があって、実に素晴らしかったです。今、私は47都道府県の知事さんへのインタビューの為に、日本中を旅していますが、疲弊している日本の地方の姿に心が締め付けられる思いもするけれど、しかし、その中でも、日本は古き良き伝統と文化をしっかりと守っていることを目の当たりにすると心から嬉しく誇りにも思わずにはいられません。





  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)青木麗子の日々

2012年04月23日

音楽は政治、民族、文化、経済などの摩擦を乗り越える



 先日、香港を訪問した際に、日本音楽業界の友人達を香港アジアテレビ、そして香港音楽業界の若手エース達とお引き合わせをしました。香港では若い人たちが世界を相手に活躍しているので、男も女も、凛として本当に格好いいです。是非この領域において、福岡も巻き込んで、新しい旋風を巻き起こしてほしいと心から願っています。そのためには、どんな努力も惜しまない覚悟です。音楽は政治、民族、文化、そして経済などのすべての摩擦を乗り越えられるすごい力を持っているのですから。

  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)福岡とアジア

2012年04月16日

日本人初の中国プロサッカー監督就任の岡田武史さんと初対談-6



日本人で初めて中国プロサッカー監督に就任した岡田武史さんと初対談(6/6)


青木:
  ところで、先ほど冒頭で、中国の要請を受けて監督にご就任なされた思いについて色々と伺いましたが、岡田監督は、サッカー監督として、日本と中国の架け橋として大きな存在になられると思いますが、監督ご自身はそのことをご自身のミッションみたいなものを感じられる事がありますか。

岡田:
  正直、これがミッションだとは思ったことはありません。ただ、何か力になれればいいなと思っていますが。我が家には子供が3人居ますが、子供たちの時代に親として何か残してやれるものはないかとずっと思っています。僕がやっていることは小さな絆かもしれませんが、助けになれればなと思います。ただ、チームには勝たさなければいけないと思っています。

青木:
  そうですね、それが監督の一番ミッションですね。でも、絶対勝たせようと思っていますよね。

岡田:
  それはもう。絶対に勝たせたいし思っていますし、このチームは勝ちますよ。

青木:
  それは本当に楽しみですね。大いに期待しています。
実は、私も仕事でよく中国に行っています。2月だけでも4回中国に行っています。特に上海と南京によく行っていますので、その内に是非杭州のホームグランドで取材させてくださいね。ところで、今回はお子様も中国にご一緒に行かれますか?

岡田:
  子供はみんな大きくて、結婚して子供も居る子もいますし、一番下が大学生でそろそろ卒業というぐらいですので、妻も行ったり来たりになると思います。

青木:
  そうですか。それから、今年は日本と中国が国交回復40周年になりますので、日本と中国では記念して40周年のイベントが行われて、文化も含めてスポーツのやり取りもおそらくあると思います。そういった意味で、みなさんから注目されると思いますので、中国での活躍を期待しています。

岡田:
  言葉はやはりはやくしゃべれるようになりたいので、今度中国に戻ったら家庭教師を付けようと思っています。選手の名前やサッカーの用語など覚えましたが、会話が出来ないので。

青木:
  外国語を覚える秘訣として、是非理屈ではなく、体と感覚で覚えるようにしてください。まずは欲張らずに、単語をたくさん覚えたらいいと思います。とにかく覚えた単語を実際に使ってみる、少しでも通じると脳が嬉しいと思ってくれるので、そうしたら、どんどん覚えるようになります。是非頑張ってください。

来年も鹿児島のキャンプで取材できることを楽しみにしています。
本日はどうもありがとうございました。


  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国

2012年04月09日

日本人初の中国プロサッカー監督就任の岡田武史さんと初対談-5



日本人で初めて中国プロサッカー監督に就任した岡田武史さんと初対談(5/6)

青木:

  今回はどういう理由で鹿児島をキャンプ地として選ばれたんですか?

岡田:
  鹿児島はまずは暖かい、いいグランドがある、そして、力のあるチームがたくさんキャンプをしていますので、試合が出来るということ。
また、僕はこれまでにいわさきホテルで色んなチームで何度もキャンプをしていましたから、いわさきホテルは温泉がありますし、グランドがホテルのすぐ傍にありますし、バスで移動する必要がありません。それがとても便利ですね。早く帰る選手、遅く帰る選手がいますので、グランドまで歩いていけるというのは助かりますね。いわさきホテルはグランドも素晴らしいから、僕のイメージではサッカーを合宿するにはベストの所なんのですよ。

青木:
  では、今後もここを常キャンプ地としてお使いになられたらいいですね。

岡田:
  そういうふうにしたいんですけどね、僕は1年契約なんで来年居るかどうかわかりませんよ。

青木:
  来年も、きっと緑城の監督しておられると思いますよ。一つのチームを育てるのにそこら一年では結果がでるというはずもありませんよね。そのあたりは中国もよく分かっていると思いますよ。彼らは本当にシビアですけれど、理屈は分かっていると思いますね。

岡田:
  そういうふうにしたいとは思っていますが。

青木:
  岡田監督まだお若いですよね。

岡田:
  僕は今年で55歳になります。Jリーグの監督で僕より上の監督いませんから。もう若くはありません。これが最後の仕事だと思ってやっていますから。

青木:
  そうですか。55才、これからもう一度サッカー人生に中国で花を咲かせられるというのははやり嬉しいことでしょうね?

岡田:
  そうですね。本当にこういうチャンスを与えられ、毎日、選手たちと接しグランドに出られる事が本当に幸せだと思っています。


次回につづく >>

  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国

2012年04月02日

日本人初の中国プロサッカー監督就任の岡田武史さんと初対談-4



日本人で初めて中国プロサッカー監督に就任した岡田武史さんと初対談(4/6)

青木:
  ところで、監督は生活などで不安や問題はありませんか?

岡田:
  そうですね。まだ家とかじゃなくて寮に入っています。キャンプが続いていましたので。このキャンプを終えてから、市内の家に入って家内も一緒に連れていって生活を始めるのですが、そうなれば問題もなくなると思います。

青木:
  杭州はガーデンシティを目指している都市なので、とても素晴らしい所ですよね。温暖な気候で、水と緑に恵まれた地域であるために、昔は上海の裕福な人々や文化人が杭州に好んで別荘を持っている地域でした。

岡田:
  そうでしょう。それで、杭州緑城のオナー会社は杭州で別荘開発もしていますね。僕は今とにかく、チームで練習するのが楽しくてしょうがないです。

青木:
  ところで、監督、今季にかける意気込みをお聞かせください。

岡田:
  スーパーリーグで優勝させようと思っています。中国のスポーツメディアのインタビューを受けるとあなたはクレージーだと言われています。杭州緑城はお金のないチームですけど、広州、上海申花はお金をかけているわけです。
それで、中国の人たちはみんなそれだけ勝てないのではないかと決めつけているわけです。しかし、僕はイングランドのプレミアリーグや世界中のスーパースターが集まっているスペインのエスパニヨーラらで優勝すると言っているのではない。まずは、中国のスーパーリーグで優勝するんだと言っているだけだと、何を大変な事に思っているんだ。今、選手の意識も徐々に変わり始めました。最初から広州には勝てない、同じ人数で同じ中国人がやっているんだろうがと。だいぶんみんなの意識も変わって来ました。

青木:
  そうですか。力をつける前に、選手達の意識改革が大事かもしれませんね。挑戦もしないで、最初からあそこには勝てない。そんな考えではどうにもなりませんね。今の中国の若者たちはみんなエリートなので挫折を味わっていないから、弱気なのですよ。未踏の山へチャレンジするという高い志を持って目指していかないと、山は登っていけませんよね。

岡田:
  この間練習試合で前半0-1で、うちはBチームだったのですが、後半5点いられて6-0で負けたんですよ。力の差はそれほどないんです。後半1点入れられバラバラになって僕は知りませんという感じだったんですね。それで翌日僕がすごく怒って、「お前らのチームじゃないのか」お前たちは自分の力はあるのに周りはみんな知っているのに、自分の力を信じてないのはお前ら自身だと。力はあるのにそれに蓋をして俺たちはダメだダメだと思っているだけじゃないのか」と。
翌日、同じチームに同じメンバーで試合をさせたんですよ、そしたらすばらしい試合できるんですよ。自分の力を信じていないですね。素晴らしい才能をもって体も大きくて、技術もあるのに僕は大した選手じゃないと言っているんですよ。
僕らから言えばのどから手が出るほど欲しい才能を持っているのに本人が気づいていない。ここが今の問題でしょうね。

青木:
  ご存知のように、中国では長年一人っ子政策を実施してきましたね。中国の子供たち20歳以下の子供たちはみんな一人っ子である意味では甘やかされて育てられてきたし、ある意味では大人の期待というプレッシャに押し潰されて自信が持てないでいるのですね。一人っ子で与えられるばかりで、ハングリー精神が殆どないと言っても過言ではないと思いますね。そこで、監督が彼らと信頼関係を作って、その上愛情を持って本気で体当たりで彼らとぶつかり合って行き、彼らに自信をもたらすことができたら、ものすごい力になってくるかも知れませんね。
日本の子供たちは、小さい時からサッカーをやってきて、先生や先輩からずっと厳しく育てられてきているので、精神力が強く、粘りも強いと思うのですが、今の中国の若い人達にはそこが足りないと思いますね。
ところで、今回のキャンプ何名来ているのですか?

岡田:
  今は、けが人を入れて26名です。


次回につづく >>

  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国