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2012年07月30日

山形県知事インタビュー(3/3)


青木:
 今、若者達はなぜ結婚しないのでしょうか、結婚に対する不安感があるんでしょうか。

知事:
 最近は、雇用が若い人が十代の方の半分弱が非正規雇用ですし、安定した生活が考えられないと、結婚できない方が増えているのではないか。若い人が安定雇用をしないといけない。
私が就任してからずっと取り組んでいることでして、平成21年実施したのですが、最初の1年で雇用創出プランを行ってそれを達成しまして平成22年、23年の2年間で2万人の雇用創出に取り組みまして、今年の1月に前倒しで達成しました。
ただ、内容を見ると正規雇用が少なく安定雇用を目指さなければいけということで今年度から山形県の新雇用安定プロジェクトを作って産業振興と雇用創出を一体的に取り組むということを今、やっている最中です。

青木:
 それはすごく重要な事ですね。雇用創出する産業の振興もとても重要ですね。雇用する場が少ないと雇用も増えないのですものね。

知事:
 そうだと思います。私は知事に就任してから雇用創出事業と少子化対策に力を入れて取り組んできました。先ほどお話しました婚活を含め子育ての支援といいますが、ライフサイクルに合わせた支援を行っております。就職もありますが、婚活をおこなって結婚をして育児、出産の時の復帰できる環境を作りたい。中々難しいところもありますが、社会的な問題として取り組んで盛り上げていかないと解決しないと思っています。

青木:
 さてさて、お話は変わりますが、山形県は中国とはどのような交流をなされていますか?

知事:
 山形県は黒龍江省と姉妹県省を締結しておりまして、今年で17年目となっています。
様々な交流事業を行っていますが、昨年10月にはハルビン市に山形県事務所を構えました。黒龍江省の中に事務所を構えた日本の地方自治体は、山形県が初めてでしたので、地元の皆さんから大変喜ばれました。

青木:
 黒龍江省の省政府所在地はハルビンですね。ハルピンロシアにも近く、中国文化とロシア文化が混在していて、非常に特色がある地域ですね。

知事:
 私が知事に就任した初めて海外訪問したのもハルビンでした。後は、香港に行ったり、上海、台湾にも行きましたが、今は毎年中国を訪問しています。

青木:
 今、中国経済は大きく発展していますが、知事の中国発展についてどのように見ていますか?

知事:
 本当にそうですね。中国は行く度に発展していまして、ハルビンも目覚しい発展で、行く度目を見張る発展を肌で実感しています。ところで、山形県は大きな経済県ではないけれど、東京や大阪と違ってもう一つの日本といわれています。7割が森ですし、自然豊かな環境の中で伝統が息づき、伝統芸能、文化をそのまま伝えている1400年の歴史を持つ出羽三山もありますし、歴史のあるとこで山に囲まれた山形県は、昔からの生活、自然と文化と調和させて生活している日本のひとつの典型的な地域だと思いますので、中国のみなさんが東京、大阪、仙台に来られた時に、山形県という昔からの文化を守っているような所にもいらしていただいたら日本人は昔からこういう生活をしているんだなということが分かりますので、中国皆さんに是非、いらしていただきたいと思っています。

青木:
 ところで、山形県はこの度の原発事故が発生した福島県と隣接していますけど、この度の原発の影響も受けなかったですか。

知事:
 そうですね。原子力発電所から山形との間には相当の距離があるのと、山形県の名の通り、高い山で山形県は囲まれていてそこでシャットアウトし、幸いにもこの度の原発の影響を受けずに済んでいます。近くて安全ということ、山形県は、お隣として、福島から1万3000人の方々の避難を受け入れてお互い助け合っています。

青木:
 では、最後に知事はこれから山形県をどのような県にしていきたいのですか?

知事:
 やはり自然豊かな山形県、文化を先人から引き継いで大事にしている両方を調和して心豊かにいけるように、人間の幸せ、人間らしく生きていける山形県をずっと伝えて生きたいと思っています。第3次山形県総合発展計画を策定して基本目標が緑と心が豊かに奏であい一人一人が輝く山形。しっかり未来の世代に引き継いでいきたいと思っています。

青木:
 是非頑張ってください。県民の皆さんも大きく期待しておられることと思いますし、女性の代表選手としてのご活躍を心からお祈りしています。本日はありがとうございました。

 

  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国

2012年07月23日

山形県知事インタビュー(2/3)


知事:
 ところで、中国の方にお聞きしますと、毛沢東さんの時に男性と女性は平等だと言われてから広がったとおっしゃっていたんですね。山形県では女性の方が4万人も多いんですよ。

青木:
 はい、そうですね。中国は封建社会が長く続きましたから、男尊女卑の価値観が根強く、社会を担う所が、女性は家族と食卓を共にすることさえも許されない時代も長く続きました。そこで、新中国(1949年)が誕生してから、エプロンを捨て、女性の社会進出を推進した当時の毛沢東さんは「天の半分は女性が支えている」という名言を残しています。

知事:
 「天の半分は女性が支えている」それは素晴らしい表現ですね。私は色々な会合に参加するのですが、やはり社長や官公庁の幹部などは男性が圧倒的に多いですね。もちろん、それがいいとか悪いとかではなくて、ただ、能力のある女性がきちんと登用される環境が必要だと思っていますので、私が知事になってから山形県庁で初めて女性部長を誕生させました。それから、今まで女性を配置していなかった、財政課、人事課にも女性職員を配置させるようにしまして、将来の女性幹部候補として育成していかないと、状況を変える事はできないですものね。幹部は一朝一夕では育ちません。10年、20年のスパンで考える必要があると思うのです。

青木:
 今は、日本でも盛んに男女共同参画を推進し、女性幹部の登用や、様々な委員会の委員の登用率を30%にしなければならないとやっていますが、しかし、私が思うに女性が物事を決定場面に参加することはとても大事な事だとは思いますが、それは数や権利だけの問題ではなく、実質的にそう言う強い意識を持つ女性が政治に参加することが大事であって、無理に数だけ揃えてもあまり意味はないようにも思いますね。そう言った意味では、我々女性自身の意識改革もとても必要だと痛感していますが、知事はこの点についてどう思われますか?

知事:
 私もまったくその通りだと思います。今のそのように考える女性も少しずつ増えて来ていると思いますが、しかし、私の年代というのは、外に出て出世しなくてもいいと思っている女性も多いです。でも、そのような状況の中でも、山形の県民性は実質女性が掴んでいるのかもしれません。私は夫が病気で他界しましたので、すぐに社会復帰しました。やはりいつでも社会復帰を出来るためにも、常に自分自身を磨いておかないといけないと思いますね。

青木:
 本当にそうですね。家庭を持てば、出産育児という時期を避けて通ることはできないし、そのような時期もまた非常に大事だと思いますね。今の日本では、女性の社会進出を促していますが、しかし、夫婦共働きを前提にある社会ではありません。ですので、働く若いカップルにとって、仕事と家庭をどう両立させるかが大きな問題となっていますね。
日本社会で夫婦が共働きするための環境整備が求められていると思いますが、その点について知事はどのようにお考えですか?

知事:
 そうですね、しかし、今の所これだという解決策は見当たらないのですが、日本はM字型が多いといわれてますよね。働いて結婚して子供を育てるために家庭に入り、労働市場から姿を消して、子供が大きくなった時に、社会復帰して辞めていくというのがM字型と言われていますが、山形県は意外とM字型ではなくて、台形に近いんですよ。
なぜかというと、山形は3世代同居率が日本一多くて、賃金が安い事も関係しているのかもしれませんが、働かないと生活していけないという事もあり、家族が育児、介護を分担してくれる、おばあちゃんが育児を手伝ってくれて、お嫁さんは若い頃働いて子育てが終わって、退職する頃におばあちゃんの面倒を見る、そのようなサイクルが出来てきたので、M字型ではなく辞めずに働いて収入を得て年金が付くようにしたらいいという考えの下に、働く協力体制が出来ているのではないかと思いますね。

青木:
 それ素晴らしいですね。三世代が同居し、自然体で生活を支えるサイクルが形成しているというのは一番理想ですよね。

知事:
 ただ、課題もたくさんありまして、農村部では昔ながらのお嫁さんという意識があるのかもしれませんし、賃金が低い、今山形県も核家族が進んでいますし、結婚しない方が増えています。少子化というのは晩婚化、未婚化が問題だと思います。
昨日、山形県の10年間のデータを見ておりましたがはっきり出ていまして、そこが原因だと思います。結婚する方と、しない方と別れていまして、トータルでみると減っているが結婚した方は逆に子供数が増えている。ですので、今一番大事なのは婚活を応援することだと思うので若者達の婚活応援事業に力を入れております、結婚応援する事業を日本全国で実施したらいいと思っているんですよ。

 

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Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国

2012年07月16日

山形県知事インタビュー(1/3)

青木:
 
吉村知事、本日はお忙しい中ありがとうございます。今回は女性の知事ということでお会いできる事を楽しみして参りました。現在、日本全国で女性の知事は何名いるでしょうか?

知事:
 今の所、北海道、山形、滋賀の3名です。

青木: 
 今3名もおられるのですね。つい最近までほとんどいなかったですよね。今、日本には47の都道府県があって、長い間ずっと女性知事がほとんどいなかったような状況の中に、知事になられるまでの経緯を少しお話くださいませんか?

知事:
 はい、私は大学を卒業してから、広告出版の一般企業に就職し、3年4ヶ月勤務いたしまして、その間に結婚し、妊娠しましたので出産の為に退職しました。そして、故郷である山形県に戻って参りました。以後、専業主婦を20年ぐらいやっていまして、夫は弁護士をやっていましたが、夫が病気で他界した後に、私は社会復帰しました。
 大学時代に心理学を学んでいたので教育相談の仕事に復帰をしまして、2年間不登校のお子さんと関わりもあり、山形県の教育委員に推薦されまして、その間に県の方から入札監視委員、総合政策審議会など様々なお仕事を体験させていただきました。そのようなこともあったかと思いますが、知事選挙に出馬してくれと要請を受け、一大決心をいたしまして選挙に出馬し、知事に当選することができました。山形県知事としては50代目の知事になるのですが、女性の知事は初めてで、東北6県ありますが、ここでも女性知事は初めてということです。当選して今4年目に差しかかったところです。

青木: 
 なるほど、知事になられるまで、一般企業に勤められて、それからご結婚、ご懐妊を機に会社を辞められ、長年主婦の生活を送っておられた所に、知事選に担ぎだされる。普通ではありえないお話ですね。しかし、こうしてお会いしお話を伺っていますと、知事選に担ぎだされるのも不思議でない、そう思いますね。知事はやはり政治家としての資質を持ち合わせておられ、ただ、今まではそのような一面を持っておられることをご本人も含め、周りの方々も気づかないでいただけかもしれませんね。しかし、そうは言っても、知事とは全県民の運命を握っていると言っても過言ではない重要なお仕事で、それを背負って行く気概と覚悟がなければ、とてもできないお仕事ですよね。知事選出馬の要請を受けた時に迷いはなかったのですか?

知事:
 迷いましたね。元々私は政治家になりたいと思った事はありませんでした。ただ、政治というのは本当に大事なものだと私は若い頃から思っていまして、政治家を選ぶ選挙時の投票を怠った事は一度もなく、必ず投票には行っておりました。選挙で選ばれた政治家が政治をやって政治が私たちの生活の隅々まで及ぶわけですよね。政治ほど大事なものはないという意識は持っていました。 

青木: 
 それは大変なご決断をなされて知事になられたということですが、国際社会とくらべて今、日本国内において政治分野の女性リーダーが本当に少ないと思いますね。そのような社会環境の中で、知事になられてから女性知事ということで、壁にぶち当たったり困難に直面したりするようなことがありましたか?

知事:
 総体的な結論から言えばないと思います。というのも、周りは女性知事として見てくださるのですが、私自身はそのような意識はありません。私はあくまでも一人の人間としてやっていますので、男とか女ではなく人間としての私が政治をやっているので、男だからとか女だからという視点で考えないでやっています。
けれども、逆にその中で女性ならではの視点が入っているのではないかと思う時もあります。
例えば、昨年の東日本大震災の対応ですが、妊婦さんと乳幼児だけの為の避難所を設けたんです。それは山形県だけだと言われました。そういった乳幼児や妊婦さんが集団の中で生活するのは、赤ちゃんも泣きますし、お乳もあげないといけない、周りにも迷惑がかかるし、本人も気が引けたりしますから。私は自分自身の子育ての体験からそれは別の所があった方がいいと思いました。そういう女性の視点というのは男性ではできないと思うので、両方の視点が必要だと痛感しましたね。ですので、女性の政治家がもっと増えることが必要だと思います。

青木: 
 政治は人々の生活に密接していることが多く、人々を幸福にするために政治があるのですから、女性の視点は勿論、あらゆる視点が必要だと思いますね。しかし、今の所で日本の社会はまだまだそこまで辿り着いていないというのも事実ではないかと思いますね。長い間男性知事に慣れてきた県庁職員の中で、女性知事が誕生したことに対して戸惑っておられるなと感じることはございますか?あるいは、社会の中でも同じ、県民の皆さんが女性知事だからと特別な目でみられるということはありましたか? 

知事:
 ないと言うのは嘘になりますね。当選した最初の1年は私の服装やお化粧に対するご意見や感想が多かったので、ビックしましたね。そこは男性の知事にはない県民の皆さんの視点だと思いました。

青木: 
 そうなのですね。それって、やはり県民の皆さんはやはり女性政治家に対するある種のアレルギー反応なのでしょうかね。しかし、日本もしかり、アジア地域というのは女性が政治の領域に参加するという歴史が浅く、しかも、絶対的な数が少なかったので、ある意味しかたがない部分もありますね。女性の政治家の数が多くなってくれば、国民、県民の意識も、物の見方も変わってくるのではないかと思いますね。

知事:
 それが自然の形になればいいなと私は思います。子どもが育つ時にはおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんがいるのが当たり前の環境ですよね。社会に出てからもそういう環境の方が自然体で暮らしやすいのではないかと思いますし、職場でも男性も女性もいてその中で伸び伸びと能力を投与したりすることが必要だと私は思っていますね。
ただ、これが進むには教育などすごく大きいと思っております。私達の時代では考えられなかったことですが、私達の子どもの世代からは、学校の家庭科の科目も男女一緒に学習するようになりましたから、その辺りから感覚が少しずつ変わってきていると思いますね。
社会的背景というか育つ環境の中での価値観というのがとても大きく影響すると思うので、これは、一人ひとり個人的な思いというより、社会的な仕組みが背景から変えていかないと中々難しいのではないかと思うのです。 

青木: 
 私もまったくそうだと思います。人々の価値観は学校教育や家庭環境によって出来上がるのですから、教育が非常に重要ですね。



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Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国

2012年07月09日

青木麗子が静岡県知事に直撃(6/6)

青木:
嵐が吹いたときも地震が起きたときも交流がと絶えることなく、盤石な関係を構築する必要がありますね。雨風に絶えられる盤石な日中関係が。知事、日本と中国の交流は大事だと思っておられますか?

知事:
とても大事だと思っています。中国建国の父は毛沢東主席で、新しく改革解放の時は鄧小平先生で、この両先生から学んで行くと思っていまして、毛沢東主席からは農村が都市を包囲すると思想があるので、これを頂こうということで日本は山国ですから山国で大都市を包囲しようと、富士山連合を作ろうと。
鄧小平先生は香港が中国に返還する時に一国二制度作られたと私はすばらしと思いました。日本は一国一政党なんですよ。一国一制度が完成しすぎて、一極集中で行き詰っていますので一国二制度あるいは台湾がもし建前上中国とすれば一国三制度でしょう。

青木:
なるほどですね。日本が今目指そうとしている道州制もそうなればと思いますね。一つの国であってもそれぞれの地方の特色が反映されるような制度があってもいいんですよね。

知事:
もともとは一国多制度で、中国の古典に老子の道徳経の言葉で、道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生じる。一国三制度ということは一国多制度ということで、ですから私は鄧小平先生からは一国多制度を学ぶと。
毛沢東先生からは日本の田舎は山間地ですから山間の山で一番有名な山は富士山。
日本の富士山は北は北海道から南は沖縄に至るまで、伊達富士、故郷富士があるんですよ。富士山連合で次の時代を開くと。そのときの考え方は毛沢東先生と鄧小平先生だと思っています。

青木:
知事、本日は大変勉強になりました。知事は是非リーダーシップを発揮なされて、静岡県のみならず、日本をよりよく変えていただきたいと思います。知事のますますのご活躍をお祈りしています。

静岡県の概略
静岡県は、太平洋に面する、日本の県の一つ。県庁所在地は静岡市。
2011年(平成23年)現在、都道府県別人口は第10位である。また静岡市と浜松市の2つの政令指定都市、及び2つの特例市を有する。なお、静岡県より人口の多い都道府県は東京都を除き全て政令指定都市を有している。
人口 3,748,224人   面積7,780.50km²
特産物:お茶、うなぎ メロン




 

  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国

2012年07月02日

青木麗子が静岡県知事に直撃(5/6)

青木:
静岡県は浙江省と姉妹県省を結んでおられますね。最初はなぜ浙江省なのかと思っていましたが、知事のお話を伺ってよく理解ができました。静岡県と浙江省は実に接点が多く、聖一国師さんの話やお茶のルーツのお話などで繋がっているのですね。

知事:
その繋がりですよ。寧波は遣唐使の時代から日本人がそこに入ってそこから揚子江から長安洛陽に行ったということで中国にとって日本の玄関口になったと。
ここは富士山があるので日本の顔です。

青木:
日本の仏教を臨済宗、聖一国師さんが杭州の萬寿寺から学んで開祖した東長寺があり、お茶もその時に持ち込んだのですね。それで静岡はお茶の名産地となっているわけですね。

知事:
お茶は臨済宗の五山といったんですが学問をするところですね。浙江省杭州西湖があり西湖と富士山は恋人だと。

青木:
杭州の龍井茶はとても有名です。緑茶なのですが、香ばしくてとても美味しいお茶です。

知事:
みかんで有名な場所、温州も浙江省にあります。

青木:
今年は友好提携30周年となるのですか?
どんな記念イベントを計画しておられるのですか。

知事:
双方で様々な行事を計画しています。私たちは、浙江省のためなら何度もやろうと思っています。

青木:
ところで静岡県から若者達を浙江省大学に語学留学をさせているみたいですけれど、何か特別な思いがあってその事業をやっているのでしょうか?

知事:
 浙江省というところは人口5000万以上で圧倒的に向こうの方が多いですが、所得は一人当たりすると10倍ぐらいありますから全体としてバランスはとれていると思いまして、若者の交流が一番いいと。我々の青年、向こうの青年を送ったり、迎えたり交流をしています。ただ一方中国は防災、四川省の大地震があったので、ここは防災先進県だと。防災協定も浙江省と結んでいます。
一昨年、上海で万博があったでしょう。習近平先生とお会いしまして、先生は国家副主席ですけども浙江省の書記、上海の書記もされたこともあって、上海は浙江省の隣だから浙江省と上海万博に3776人送りますとおっしゃいまして、何の事かわからなかったのですが3776ということは富士山の高さですと。3776友好訪中団を送ったんです。6042人の方が事業に参加していただき賞をいただきました。
大変喜んでいただきまして、私は尖閣諸島で揺れていたときも行くなと言われましたが行きました。向こうも大歓迎していただきました。


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Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国