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2008年12月08日

鑑真和上の足跡を辿る 日中青年交流の旅—総括編—1

鑑真和上の足跡を辿る 日中青年交流の旅—総括編—19月16日午前8時、学生たちは、福岡—上海ヤングネットワーク・縁縁会の皆様にご案内していただき、IT、文化、歴史、ファッション、商業などなど、10のグループに分かれて、半日の実地研修を行った。学生達が実地研修に出かけている間、私たち引率者は、復旦大学の政治、経済、国際関係の先生方と
日中関係を始め、国際政治と経済について意見交換を行った。その席で、復旦大学の先生からアメリカのリーマンブラザースが前日に破綻したことを告げられ、部屋中に激震が走った。アメリカの破綻、それは世界経済の破綻を意味しているからだ。中国は、政治的にはアメリカを敵国と見なしながら、実質的には経済同盟関係にある中国にとって、アメリカの経済破綻は青天の霹靂だったに違いない。中国は毛沢東の時代から、アメリカを敵国と見なしつつ、実はだれよりもアメリカを憧れていたのだ。米中関係正常化以来、アメリカンドリームを求めて、中国の政府要人達は挙って、自分達の子供をアメリカに送り込んできた。しかし、今、いわゆるアメリカンドリームが中国で崩れ始め、アメリカへと向かっていた人々が立ち往生し始めたというのだ。前向きに物事を捕らえれば、世界のピンチは日本のチャンス。世界が危機に晒されたときにこそ、日本が求められ、日本的価値観の尊さを認識してもらえる絶好のチャンスなのだと思うし、日本はこのチャンスをしっかり捕らえて、未来思考に基づき、体制の違いを乗り越え、お互いを尊重し、信頼し、中国と良好な関係を築きながら、アジアでしっかりとリーダーシップを発揮し、アジアの発展と安定ともに力を合わせて頑張ってほしいと節に願わずにはいられなかった。中国の発展にとって国際社会が必要だし、国際社会の繁栄もまた中国を必要とするのだから。日中両国に置き換えても同じことが言える。
鑑真和上の足跡を辿る 日中青年交流の旅—総括編—1

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Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00│Comments(0)日本と中国
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