中国の今を知る、中国の未来を読む。

2007年04月16日

確実に変り始めている 中国の独りっ子政策 1

 朝晩がいくぶん肌寒いと感じる晩秋も終わりに近いある日の夕暮れに、上海で久々に私の知り合いで、元九大の留学生の魏秋子さんと会った。秋子さんは今上海にある日系企業で働いているが、しかし、彼女はもともと南京の出身で、南京から九州大学に留学される際に、秋子さんをよく知る私の友人から、紹介されたのがきっかけで、彼女が福岡滞在中は、何かにつけてよく会ったり、日本語が非常に堪能で、外交の場に必要とする礼儀作法も実によく弁えておられる彼女に、江蘇省が代表団が来県されたときには、通訳としても実によく活躍したものだった。

 仕事を終えられて、約束の時間に少し遅れて姿を現した秋子さんは、私の姿を見つけると、嬉しそうに大きく手を振りながら「青木先生」と、小声で叫びつつ小走りに私に向かって近づいてきた。福岡にいた時の学生の身分時とは大きく違って、薄いベージュ色のスラックススーツに包まれた長身な身体は、心なしか、少しふくよかになったように見え、人身あふれる顔つきとなっていた。

 話の途中で時折、こぼれそうな笑顔から、今は仕事も私生活も大変充実しているんだなということを知って、私もとても嬉しく思えた。

 「中国に戻ってきて、もう2年目になりますね、これからもずっと上海で暮らしていくおつもりなのですか」と、私が尋ねると、「ええ、夫はアメリカで国際金融を専攻したものですから、現在、アメリカ系の金融雑誌社で働いているのです。今のところ南京には、そのようの会社が少ないので、彼が学んだことを活かせられるのはやはり上海しかありませんし、それに私たち夫婦は、国内の他の地方と比べて国際色が濃い上海の街が大好きなので、当分はここで暮らしていくつもりなの」と、心境を語ってくれるのであった。

※次回掲載は、4/23(月)を予定しております。

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Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00│Comments(0)中国
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