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2012年06月18日

青木麗子が静岡県知事に直撃(3/6)

青木:
経済と政治はやはり車の両輪のように切り離す事はできないですものね。ところで、「国富論」で有名なアダムスミスはスコットランドのご出身で、そしてグラスコの大学で学問を学ばれましたね。スコットランドと言えば、かつて、私も学者である夫の在外研究に同伴して、スコットランドに長期間滞在したことがあり、グラスコにも何度が訪れました。知事が掲げておられる「富国有徳論」はもしかしたら、アダムスミスさんの影響を受けられたのでしょうか?

知事:
そうですね。富と徳が一体でなければなりませんね。でなければ、倫理のない経済は泥棒みたいになってしまう、経済のない倫理は両方が車の両輪。道徳と経済というのはふたつながって調和しなければいけないのです。

青木:
全くその通りだと思いますね。今、世界中で様々な問題が起きているのですが、正にそのバランスが崩れているからだと思いますね、中国も今経済が猛スピードで発展していますが、経済発展を最優先にしてきたので様々な問題が起きています。正に「富と徳」のバランスが崩れているためなのですが、今、胡錦とう政権が盛んに提唱しておられる「和谐社会」とは、正に「富国有徳」を目指しているのではないかと思いますね。国が大きいから中々難しいところもありますが。

知事:
富国有徳は豊かな国には富、徳がなくてはいけないと。これは国だけではなくて会社も同じです。お金持ちになりお金をどう使うかということが問われている。
それを社会の為に使う人、自分の為だけに使う人では、自ずと社会的評価が決まってきましてやはりお金も使い方というところにその人の人品が現れますから、私は富と徳というのは常に考えておかなければならない大事な二つの柱だと。
貧困は病気になると薬が買えなくなる。そのため強盗に入ったりすることも、貧困は克服しなければならない。富を作ると、必要以上に出来たときはそれをどう使うかと。ここが大事なことです。

青木:
実は、私は今でも非常勤の大学で時々講義をしています。学生達とディスカッションする中で、将来の夢について議論することがありますが、その中で、将来社長になって金持ちになりたいという学生がいます。そこで、私はよく学生達に、社長になってお金を儲けたいという夢を持つことはいいことだと思います。しかし、大事な事は、何のためにお金を儲けたいのか、儲けたお金でどんなことをしたいのかについてしっかり考えておかなければならないと思うのです。手段を選ばなければ金を得る事は簡単です。社長になったときに、あなたは何の為にお金を儲けて、儲けたお金をどう使うか、それを良く考えておかないと人間は道を誤ってしまいがちになるのです。

知事:
100人のうち20ぐらいはお金持ちになる力は持っている。20人のうちに本当に立派な使い方が出来るのは1人ぐらいです。使い方の方が難しいのです。
会社の社長になったらその人の人格が会社の顔として取られてしまいますので、お金儲けばかりしていますと品がなくとられてしまいます。
トップに立つとその人の人品が問われるようになりますから、いまおっしゃったように何のために生きているかが基礎ですけど富をどう使うかということは徳ということを常に念頭においていれば間違いはないとおもいます。


次回につづく >>



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Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00│Comments(0)日本と中国
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