2012年07月02日
青木麗子が静岡県知事に直撃(5/6)
青木:
静岡県は浙江省と姉妹県省を結んでおられますね。最初はなぜ浙江省なのかと思っていましたが、知事のお話を伺ってよく理解ができました。静岡県と浙江省は実に接点が多く、聖一国師さんの話やお茶のルーツのお話などで繋がっているのですね。
知事:
その繋がりですよ。寧波は遣唐使の時代から日本人がそこに入ってそこから揚子江から長安洛陽に行ったということで中国にとって日本の玄関口になったと。
ここは富士山があるので日本の顔です。
青木:
日本の仏教を臨済宗、聖一国師さんが杭州の萬寿寺から学んで開祖した東長寺があり、お茶もその時に持ち込んだのですね。それで静岡はお茶の名産地となっているわけですね。
知事:
お茶は臨済宗の五山といったんですが学問をするところですね。浙江省杭州西湖があり西湖と富士山は恋人だと。
青木:
杭州の龍井茶はとても有名です。緑茶なのですが、香ばしくてとても美味しいお茶です。
知事:
みかんで有名な場所、温州も浙江省にあります。
青木:
今年は友好提携30周年となるのですか?
どんな記念イベントを計画しておられるのですか。
知事:
双方で様々な行事を計画しています。私たちは、浙江省のためなら何度もやろうと思っています。
青木:
ところで静岡県から若者達を浙江省大学に語学留学をさせているみたいですけれど、何か特別な思いがあってその事業をやっているのでしょうか?
知事:
浙江省というところは人口5000万以上で圧倒的に向こうの方が多いですが、所得は一人当たりすると10倍ぐらいありますから全体としてバランスはとれていると思いまして、若者の交流が一番いいと。我々の青年、向こうの青年を送ったり、迎えたり交流をしています。ただ一方中国は防災、四川省の大地震があったので、ここは防災先進県だと。防災協定も浙江省と結んでいます。
一昨年、上海で万博があったでしょう。習近平先生とお会いしまして、先生は国家副主席ですけども浙江省の書記、上海の書記もされたこともあって、上海は浙江省の隣だから浙江省と上海万博に3776人送りますとおっしゃいまして、何の事かわからなかったのですが3776ということは富士山の高さですと。3776友好訪中団を送ったんです。6042人の方が事業に参加していただき賞をいただきました。
大変喜んでいただきまして、私は尖閣諸島で揺れていたときも行くなと言われましたが行きました。向こうも大歓迎していただきました。
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