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2012年07月23日

山形県知事インタビュー(2/3)


知事:
 ところで、中国の方にお聞きしますと、毛沢東さんの時に男性と女性は平等だと言われてから広がったとおっしゃっていたんですね。山形県では女性の方が4万人も多いんですよ。

青木:
 はい、そうですね。中国は封建社会が長く続きましたから、男尊女卑の価値観が根強く、社会を担う所が、女性は家族と食卓を共にすることさえも許されない時代も長く続きました。そこで、新中国(1949年)が誕生してから、エプロンを捨て、女性の社会進出を推進した当時の毛沢東さんは「天の半分は女性が支えている」という名言を残しています。

知事:
 「天の半分は女性が支えている」それは素晴らしい表現ですね。私は色々な会合に参加するのですが、やはり社長や官公庁の幹部などは男性が圧倒的に多いですね。もちろん、それがいいとか悪いとかではなくて、ただ、能力のある女性がきちんと登用される環境が必要だと思っていますので、私が知事になってから山形県庁で初めて女性部長を誕生させました。それから、今まで女性を配置していなかった、財政課、人事課にも女性職員を配置させるようにしまして、将来の女性幹部候補として育成していかないと、状況を変える事はできないですものね。幹部は一朝一夕では育ちません。10年、20年のスパンで考える必要があると思うのです。

青木:
 今は、日本でも盛んに男女共同参画を推進し、女性幹部の登用や、様々な委員会の委員の登用率を30%にしなければならないとやっていますが、しかし、私が思うに女性が物事を決定場面に参加することはとても大事な事だとは思いますが、それは数や権利だけの問題ではなく、実質的にそう言う強い意識を持つ女性が政治に参加することが大事であって、無理に数だけ揃えてもあまり意味はないようにも思いますね。そう言った意味では、我々女性自身の意識改革もとても必要だと痛感していますが、知事はこの点についてどう思われますか?

知事:
 私もまったくその通りだと思います。今のそのように考える女性も少しずつ増えて来ていると思いますが、しかし、私の年代というのは、外に出て出世しなくてもいいと思っている女性も多いです。でも、そのような状況の中でも、山形の県民性は実質女性が掴んでいるのかもしれません。私は夫が病気で他界しましたので、すぐに社会復帰しました。やはりいつでも社会復帰を出来るためにも、常に自分自身を磨いておかないといけないと思いますね。

青木:
 本当にそうですね。家庭を持てば、出産育児という時期を避けて通ることはできないし、そのような時期もまた非常に大事だと思いますね。今の日本では、女性の社会進出を促していますが、しかし、夫婦共働きを前提にある社会ではありません。ですので、働く若いカップルにとって、仕事と家庭をどう両立させるかが大きな問題となっていますね。
日本社会で夫婦が共働きするための環境整備が求められていると思いますが、その点について知事はどのようにお考えですか?

知事:
 そうですね、しかし、今の所これだという解決策は見当たらないのですが、日本はM字型が多いといわれてますよね。働いて結婚して子供を育てるために家庭に入り、労働市場から姿を消して、子供が大きくなった時に、社会復帰して辞めていくというのがM字型と言われていますが、山形県は意外とM字型ではなくて、台形に近いんですよ。
なぜかというと、山形は3世代同居率が日本一多くて、賃金が安い事も関係しているのかもしれませんが、働かないと生活していけないという事もあり、家族が育児、介護を分担してくれる、おばあちゃんが育児を手伝ってくれて、お嫁さんは若い頃働いて子育てが終わって、退職する頃におばあちゃんの面倒を見る、そのようなサイクルが出来てきたので、M字型ではなく辞めずに働いて収入を得て年金が付くようにしたらいいという考えの下に、働く協力体制が出来ているのではないかと思いますね。

青木:
 それ素晴らしいですね。三世代が同居し、自然体で生活を支えるサイクルが形成しているというのは一番理想ですよね。

知事:
 ただ、課題もたくさんありまして、農村部では昔ながらのお嫁さんという意識があるのかもしれませんし、賃金が低い、今山形県も核家族が進んでいますし、結婚しない方が増えています。少子化というのは晩婚化、未婚化が問題だと思います。
昨日、山形県の10年間のデータを見ておりましたがはっきり出ていまして、そこが原因だと思います。結婚する方と、しない方と別れていまして、トータルでみると減っているが結婚した方は逆に子供数が増えている。ですので、今一番大事なのは婚活を応援することだと思うので若者達の婚活応援事業に力を入れております、結婚応援する事業を日本全国で実施したらいいと思っているんですよ。

 

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Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00│Comments(0)日本と中国
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