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2013年04月15日

若者文化ー海を超え絆を繋げる(2/4)

若者文化ー海を超え絆を繋げる(2/4)


青木:
愛知県は日本の三大工業地帯の一つとして、経済が非常に発達していますが、今どのような課題を抱えていると感じていますか。また、課題を解決するために知事が最も力を注いでいる政策などを教えてください。

知事:
ちょうど2年程前から円高が進み、また東日本大震災も発生し日本の製造業が非常に苦しい立場に強いられてきました。愛知県も例外ではありませんでした。しかし、愛知県および東海地域は日本の製造業や産業の心臓部ですので、われわれ愛知県が元気にならないと、日本は元気になりません。そして愛知県は、740数万人の人口規模を超える企業・産業を抱えていますから、それらをもっと厚くしていかなければならないと思います。
企業・産業が更に企業・産業を呼び、人を集めて、新たなビジネスを創るという相乗効果を起こさなければ、日本は沈んでしまうという思いで、私はこの2年間はひたすら企業誘致や企業立地に力を注いできました。この2年間で、愛知県には企業投資ラッシュといってもいいくらい企業がたくさんきてくれました。例えばですが、日本初のビジネスジェットを造るプロジェクトがスタートしました。量産工場の建設にも合意しましたから、とても期待の持てるものになるでしょう。今、円安となっていますが、私が思うに為替が多少円高・円安に振れようが、ビクともしない産業構造をつくっていくのが重要で、それが我々の目標です。

青木:
それは素晴らしい、為替に左右されない産業の創出、それは本当に大事なことですね。さて、愛知県は観光資源が豊富な県でもありますね。御県の魅力について少しご紹介していただけますか?

知事:
愛知県には、古くからの「モノづくり」文化があり、陶磁器、絞り、からくり人形といった伝統産業から、次世代自動車、航空機に代表される高度先端産業まで、多くのモノづくり産業が集積しており、34年連続で日本一の製造品出荷額を誇っています。
このため、愛知県には、「モノづくり」に関する博物館、資料館などの施設が多く存在し、それらの現場を巡る「産業観光」は、愛知県の観光の強みの一つとなっているのです。

青木:
それは素晴らしい。今日本の産業観光は中国を始めアジア諸国において高い人気がありますね。

知事:
はい、今、名古屋市内では、トヨタグループの歴史が見学できる「産業技術記念館」や絵付け体験が好評な「ノリタケの森」などに加え、2011年3月には、「リニア・鉄道館」が開業するとともに、世界最大のプラネタリウムを持つ「名古屋市科学館」がリニューアルされ、大変な人気を博しています。

青木:
愛知県は日本の歴史においてもとても重要な所ですよね。

知事:
はい、愛知県は、徳川家康を始め、織田信長・豊臣秀吉の天下取りの三英傑などの武将を輩出しており、武将ゆかりの史跡も多く武将観光を推進しています。中国では、近年、徳川家康を主人公とする小説や戦国武将をテーマにしたゲームなどを通じて、我が国の歴史的な英雄への関心も高まっていると伺っています。
史跡を巡る武将観光をPRするため、武将の妻、娘たちに扮する6人のメンバーからなる「あいち戦国姫隊」を結成しました。国宝・犬山城や家康が生まれた岡崎城などを拠点として、演舞を行うなど愛知県の観光の魅力をPRする活動を行っていますので、是非中国の若い方達にも愛知県に遊びに来てほしいですね。

青木:
「産業観光」と「武将観光」、二つの主な観光資源のほかにも、愛知県には名城・名所も多くありますね。また、食文化も非常に特色があるようですね。愛知県はわれわれ日本人から見ても非常に魅力的な県だと思いますね。


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<次週に続く...>



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Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00│Comments(0)日本と中国
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