ドラマティックな街・ハルピンPart 3

青木麗子 Reiko Aoki

2008年07月21日 10:00

 ハルピン、中国北の大地にある最も大きな国際都市として、ロシアの影響を大きく受けながら発展してきた街。二十世紀初頭のころから、海外の多くの国々が総領事館を開設し、同時に数多くの外国の商社が駐在事務所が開設され、数大きくのユダヤ人が難を逃れるためしばし安住の地を求めた場所でもあり、中国東北部を代表する国際貿易都市としてその名を世界に轟かせていた。また、ハルピンは、悠久なる中国の歴史の中で、金王朝と清王朝が都を置いた地であり、漢民族を含め、四十以上の少数民族が住む、民族色豊かでとてもエキゾチックな街なのである。ロシア風の建造物、教会、ロシア語の響き、中国料理でありながら、どこかロシアの匂いがするハルピン料理。いずれも人々を引きつけて離さない魅力を醸し出している。ハルピンに行くと、中国の広さを改めて認識させられる。上海や北京、南京とははやり違う、そこでは日本の影と匂いを感じる事はほとんどできない。遠い異国の匂いが溢れている。今、ロシア経済が大きく発展するなか、ハルピンは最前線にいる都会として、深く影響を受けつつ再び大きな変貌を成し遂げられている。距離的には遠いけれど、歴史的には深く繋がっているハルピンと日本・九州。これらの地域の人々の往来が増すように心から祈ってやまない。

 

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