ベトナム・ハノイより中国に思いを馳せて  Part 2

青木麗子 Reiko Aoki

2010年03月01日 10:00


一昨年、ホーチミン市を訪れた時には、まったく感じなかったが、今回、ハノイを訪れてしみじみと認識させられたことがある。ベトナムが社会主義国家であったこと。
そして、なんと言っても、町並み、人々のライフスタイルなどは、はやりどことなく中国の福建省の人々ととても似通っているところが多いように感じる。厳密に言えば、福建省にいる客家人に近いというべきなのかもしれない。でも、路地裏を歩けば、どこか違う面影を見ることもできた。道端で並べられている屋台には、ベトナムの食べものではなく、あたり前のように、フランスパンが積み重ねて売られている。野菜やお肉などのお好みの具材をフランスパンに挟んで食べるのが定番だという。私もせっかくのチャンスなので、ハノイの人々に混じって、フランスパンと具材を買って、サンドイッチにしてもらった。売っている環境と具材を見る限り、決して食欲が注がれると言えないけれど、しかし、食べてみると、これはどうして、実に美味であった。
フランスパンは思ったよりもちもちしていて、具材と実に合う。あなたももしもベトナムに行かれるチャンスがあったら、ホテルやレストランのお食事ばかりではなく、
是非一度召し上がられたらよいと思う。きっと忘れられない旅の思い出になるに違いない。


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