憧れの鎌倉を訪ねて

青木麗子 Reiko Aoki

2010年05月17日 10:00


 先週はとにかく忙しい一週間だった。上海、南京、そして東京に鎌倉。
中国・安徽省和県での出張を終えてから、一人で南京より列車で上海へ移動。
翌日、上海虹橋空港から羽田空港へのシャトル便に乗り、東京入りし、観光庁の検討委員会の会議に出席。夜は会合に参加。翌日の土曜日午後には久々に早稲田中国塾で「中国こぼれ話」と題してスピーチ。懇親会に顔出しつつ終電前の飛び乗り横浜へ移動。日曜日、若いときから一度は行ってみたいとずっと思っていた鎌倉まで足を伸ばした。鎌倉、私が想像したとおり、歴史と文化が蓄積され、実に情調に溢れしっとりとした素晴らしい街だ。
報国寺の竹林に美しい日本庭園、雄大な鶴岡八幡宮など、いずれも素晴らしかった。
私は年間で二十回を超える中国出張が入り、とても忙しい日々を送っている。
でも、どんなに忙しくとも常に平常心を持ちたいと思い、時間さえあるとよく神社仏閣を尋ねたり植物と対話をしたりするようにしている。5月の鎌倉は新緑が目映いほどに美しく、大勢の観光客で賑わってた。どれだけ歩いたか、商店街の脇にある細い路地に入ってみたら小さな美術館を見つけた。中に入ってみると私の大好きな北大路廬山人の特別展が行われいるのではないか。陶芸作品、書画作品などなど。私は、無骨でごつごつとした廬山人の陶芸作品が大好きで、それらの作品は人々の心を温かく包み強いエネルギーをもたらしてくれるようなそんな不思議な力があるように思うからだ。



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