日本人初の中国プロサッカー監督就任の岡田武史さんと初対談-6

青木麗子 Reiko Aoki

2012年04月16日 10:00



日本人で初めて中国プロサッカー監督に就任した岡田武史さんと初対談(6/6)


青木:
  ところで、先ほど冒頭で、中国の要請を受けて監督にご就任なされた思いについて色々と伺いましたが、岡田監督は、サッカー監督として、日本と中国の架け橋として大きな存在になられると思いますが、監督ご自身はそのことをご自身のミッションみたいなものを感じられる事がありますか。

岡田:
  正直、これがミッションだとは思ったことはありません。ただ、何か力になれればいいなと思っていますが。我が家には子供が3人居ますが、子供たちの時代に親として何か残してやれるものはないかとずっと思っています。僕がやっていることは小さな絆かもしれませんが、助けになれればなと思います。ただ、チームには勝たさなければいけないと思っています。

青木:
  そうですね、それが監督の一番ミッションですね。でも、絶対勝たせようと思っていますよね。

岡田:
  それはもう。絶対に勝たせたいし思っていますし、このチームは勝ちますよ。

青木:
  それは本当に楽しみですね。大いに期待しています。
実は、私も仕事でよく中国に行っています。2月だけでも4回中国に行っています。特に上海と南京によく行っていますので、その内に是非杭州のホームグランドで取材させてくださいね。ところで、今回はお子様も中国にご一緒に行かれますか?

岡田:
  子供はみんな大きくて、結婚して子供も居る子もいますし、一番下が大学生でそろそろ卒業というぐらいですので、妻も行ったり来たりになると思います。

青木:
  そうですか。それから、今年は日本と中国が国交回復40周年になりますので、日本と中国では記念して40周年のイベントが行われて、文化も含めてスポーツのやり取りもおそらくあると思います。そういった意味で、みなさんから注目されると思いますので、中国での活躍を期待しています。

岡田:
  言葉はやはりはやくしゃべれるようになりたいので、今度中国に戻ったら家庭教師を付けようと思っています。選手の名前やサッカーの用語など覚えましたが、会話が出来ないので。

青木:
  外国語を覚える秘訣として、是非理屈ではなく、体と感覚で覚えるようにしてください。まずは欲張らずに、単語をたくさん覚えたらいいと思います。とにかく覚えた単語を実際に使ってみる、少しでも通じると脳が嬉しいと思ってくれるので、そうしたら、どんどん覚えるようになります。是非頑張ってください。

来年も鹿児島のキャンプで取材できることを楽しみにしています。
本日はどうもありがとうございました。



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