中国の今を知る、中国の未来を読む。

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2008年04月28日

北京オリンピックの成功なくしてアジアの未来はなし(2)

 ところで、中国は80年代に改革開放政策を実施して以来、猛スピードで経済の発展を成し遂げる一方、様々な深刻な社会問題も積み残してきた。中でも「政経矛盾」や「貧富の格差」などの問題が中国をゆさぶる最も深刻な「マグマ」となってくるということは中国政府がだれよりも認識し、様々な試みに取り組み始めていることはご周知の通り。
 しかし、日本の国土の二十六倍の面積を持ち、56もの民族と十三億の民を抱え、しかも全国民の約8割を超える人口が依然としてあまり教育を受けていない農村人口構成となっている、このような巨大な国を一気に変える事は「魔法使い」でない限り、そう簡単にはいかない実情があるということも事実なのであろう。今、中国の人々は中国の未来を見据えながら、ソフトランディングができ方策を必死に模索しているのではないかと思うし、外圧によるものではなく、オリンピックの開催を経て、自らの力によって、自ら変化していくことの可能性をもっていると信じてやまない。来る5月6日には胡錦とう総書記が中国の国家元首として、10年ぶりに日本を訪問する予定となっている。今、日中両国の間には解決すべく問題が山積している。胡錦とうさんの訪日を絶好のチャンスとして捉え、問題解決への糸口が見いだされることを切に願うものである。これはきたるべくアジアの時代に生きる「日本と中国の共通の未来」を握る重要な鍵となると思うから。



※次回掲載は、5/5(月)を予定しております。   


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国

2008年04月21日

北京オリンピックの成功なくしてアジアの未来はなし(1)

 8月8日、北京オリンピックの開幕までいよいよ分刻みとなってきた。北京では有史以来、中国で初めて開催される世界平和の祭典・オリンピックを成功させるべく、国家総力を揚げて様々なことに取り組んでいる。中国の人々達がなぜこれほどまでに、オリンピックに執着するのか。実は、中国が1949年に中華人民共和国が成立して以後、初めてオリンピックに選手を派遣したのが52年にフィンランドのヘルシンキで開催された第15回オリンピックだった。けれど、その当時、終戦間もない時期でもあったため、中国は数名の水泳選手を派遣しただけで、もちろんメダルところではなかった。しかも、それ以後、政治情勢の影響を受けて、79年11月に国際オリンピック委員会における議席を取り戻すまでに、実はオリンピックに参加する事ができなかったのであった。
 北京オリンピック、まさに13億の中国の人々の夢なのである。それと同時に私はアジアの人々の共通の夢でもあると思える心を持ちたいと思う。21世紀はアジア太平洋の時代だと言われているが、北京オリンピックの成功なくして、アジア太平洋の時代もやってこないのではないかと考える。みんなで選んだ北京オリンピック。必死に練習を積み重ね、オリンピックを目指している選手の皆さんのことを思えば、たとえ、中国国内の政策に「非」があったとしても、まずは、みんなの協力によってオリンピックを成功に導いていくことが「人」として選ぶべく道なのではないのだろうか。ところで、ここまできて、今、チベット騒動が発端となり、聖火リレーも円滑にバットンタッチがでないほどに、世界各地でデモや暴動が起きているのをみて、胸が痛み苦々しく思っているのは私だけではないはず。26日には日本の長野で聖火リレーが行われる予定となっている。せめて隣国である日本での聖火リレーがスムーズに行われることを心から期待したい。



※次回掲載は、4/28(月)を予定しております。    


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(1)青木麗子の日々

2008年04月14日

この若者達が日本に希望が持てるように

靖国問題が収まり、日中両国間に、ようやく春の兆しが見えたかな、そう思えるようになった矢先に、「毒ギョウザ」事件が沸き起こり、両国の関係が再び迷走し始めた。食の安全、これは日中両国民に留まらず、全人類にとって極めて重要なことであるので、日中両国民が納得できるように、日中両国政府が心を合わせて、事件の原因究明と問題解決に努めてほしいと心から願うものである。
 ここで、皆様に忘れてほしくないことが一つある。日中両国間に問題が起きる度に、我々日本人だけが辛いのではないということ。中国国内にある日系企業に勤める中国の人々、日本で留学、あるいは日本で働いている中国の人々も常に、辛い立場に立たされているということを理解し、思いやりの心をもって彼らと温かく接してほしい。彼らは日中両国の未来へと繋ぐ大切な絆なのだから。




※次回掲載は、4/21(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国

2008年04月07日

南京水遊城(中国版キャナルシティー第一号)まもなく誕生




 中国上海から高速鉄道に乗れば、2時間10分で辿り着く2500年の歴史を持ち、福岡県の友好省である江蘇省の省都、また孫文先生ゆかりの地でもある南京に今、「南京水遊城」つまり中国版キャナルシティーの第一号が8月末のグランドオープンを目指して建設工事が急ピッチで進められている。

 皆様ご承知のとおり、キャナルシティーとは、アジアからの観光客などで最も人気の高い福岡が誇れる観光スポットなのである。ショッピング、グルメ、アミューズメント、劇場、映画館、ホテルなどなどの機能が合せもつこのような総合施設、中国ではあまりお目にかかったことがない。

 南京市の国際都市化は上海よりはいくぶんゆるやかに進んでいるように思われるところも多々有るけれど、しかし、江蘇省は中国国内において経済的実力はナンバ2の地位に有り、外資系企業も6千社を超え、観光客も国内にとどまらず、外国からの観光客も年々増加している。そこに、この水遊城が誕生すれば、南京市の都市機能が大きな変貌を成し遂げ、南京の発展に大きく寄与されることは間違いなしといえよう。

 福岡のまちづくりの鉄人・藤賢一さんが率いられる福岡からの精鋭チームが、今南京で建設および将来の運営指導に奮闘しておられる。先日、陣中お見舞いも兼ねて建設現場を視察させていただき、建設規模の大きさや藤社長の中国に対する思いをお伺いして胸が強く打たれた。南京を皮切りに今後中国の様々な地域に水遊城を創って行かれるのだという。第一号である「南京水遊城が」が是非とも成功させ、福岡と南京を結ぶ太い絆たることを心から願わずにはいられない。

※次回掲載は、4/14(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国