驚き桃の木山椒の木 Part2
この間、中国東北部への出張のついでに久々に一人で北京を訪れ、懐かしい友人たちと再会しました。オリンピック開催を2年後に控えている北京の街は、活気に満ちあふれながらも、オリンピックを迎えようとしている街らしく、どことなく、あらゆる面で心の準備にとりかかっているのか、少しずつ整然となりつつあるように感じました。
短い滞在の合間をぬって、開発の手がまだ届いていない数少ない北京の下町の裏路地を散策し、昔ながらの庶民的なスーパーマーケットに入ってみました。すると、決して広いとは言えない店には様々な雑貨でごった返しする一角から、目を疑いたくなるようなコーナー見に飛び込んできたのです。近づいてよく見ると、なん・なん・とそこにはすごい模様の刺青の写真が貼られ、「刺青屋」でした。刺青が北京庶民のファッションまでとなっているのか?
ところで、中国の刺青の歴史について調べてみたら、南宋時代(1127〜1279年)に活躍した将軍・岳飛の話しが出てきました。北宋時代(960〜1127年)の末期、北方の少数民族——女真族の政権である金国による軍事侵略が起き、岳飛は身を投じて金軍と戦ったというのは有名な話で、出征前、岳飛の母・姚氏は、彼の背中に「精忠報国」の文字を彫って彼を送り出したらしい。
うん、もしかしたら、それが中国の刺青始まりだったなのかしらね。
※次回掲載は、3/12(月)を予定しております。
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