食育・中国でも話題に

青木麗子 Reiko Aoki

2011年06月13日 10:00

 中国に出張し街を歩くと丸々と太った児童達をよく見かける。中国の都会の子ども達はみんな色白でぷるんぷるん。本当に可愛い。しかし、5、6年前から中国では肥満児の増加し、小児糖尿病も大きな社会問題となってきているようだ。どうも、今中国には肥満児が1200万人を超え、北京などの大都会では20%の児童が肥満児だという。ご存じのように、中国では夫婦共働きが当たり前で、その為に、子育てはおじいちゃんとおばあちゃんに任せているケースが多い。いつの世も、おじいちゃんとおばあちゃんは可愛い孫に弱い。スナック菓子、ジュースにアイスクリーム。そして、経済の成長に伴い、マクドナルドなどのファーストフードのお店が街の至る所に出来ている。中国のおじいちゃんとおばあちゃん達も、時代の波に乗り遅れまいと孫達とファーストフードを食べることが格好いいと思っているようだ。ところで、ここまできて、肥満児問題を放置してはならないと中国でも様々な対策が取られているようだ。
夏休みになるとダイエットキャンプが大流行。もちろん、それだけでは根本的な問題解決にならないということを認識し始めたようで、多くの学校で日本式の食育を取り入れようと話題になっていると聴いた。日本では給食を通して、子ども達に対する食べることの大切さを教えていること、日本では、知育、徳育、体育と並んで食育が大事にされているということを伝えられているようだ。子ども達の健康。世界共通の重要な問題。食育を通して日中間の相互交流が増えることを心から願う。




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