健康酒が大流行する中国の大都会 2

青木麗子 Reiko Aoki

2007年09月10日 10:00

 ところで、日本では酒は人と人を融合させるために非常に大切なものとされているのですが、お隣の中国も「三杯の酒で万事に通じ、一酔は千の憂いを解く」ということばがあるように、お酒は人間社会を融和してくれるものとして愛されてやまないものとされています。そして、中国古代詩人李白もまた、お酒を題材に実に多くの名詩を私たちに残してくれています。
 
 普通、酒は人に飲まれるものなのですが、しかし、時には人が酒に飲まれてしまうこともあるようですね。中国では古くから人を試すときによく酒が使われていました。ですから、皆様、くれぐれも注意してください。中国の方は人のもてなし方が実に上手で、またもてなされることにも実によく慣れています。中国の人と商売をしたいなら、難しいことを言わずに、まずは一緒に食事をし、酒を飲みかわすことから始まった方がいい。ただし、ここで忘れてならないことは、主人は決して酔いつぶれてはならないということ。お客様をもてなす立場にあるのに、自分が先酔いつぶれたらこれこそが本末転倒というもので、そのような人は中国では決して評価されるこことはありません。


※次回掲載は、9/17(月)を予定しております。

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