中国の今を知る、中国の未来を読む。

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2008年05月26日

大地震・助け合う両国民であってほしい Part 1

五月十二日に中国四川省の省都・成都から約三百キロ離れた「ぶん川県」、「綿陽」などの地域で、マグニチュード7.8の大地震が発生した。地震発生第一報が私のところに入ってきたのは、地震発生してから数分後で中国の友人からだった。被災第一報を聞いて、私は呼吸が止まりそうになるほどにショックを受けた。数年前にあの辺りを旅したことがあった。あの時に見たあたりの神聖なる美しい自然風景、畑作業をする人々の姿、物売りのお年寄り、走り回る子供達の笑顔などなどが走馬灯のように蘇ってきたからだ。移動する手段がないから、ヒッチハイクで私たちのバスに乗ってきたチャン族の若い娘さん達が、乗せてくれたお礼代わりに、チャン族の歌を歌ってくれた。あの天にも届きそうな澄み渡る美しい歌声は今も私の心の中にこだまする。自分達が作ったアクセサリーを街に売りに行き、そしてそのお金で食料品などの必要なものを仕入れるためなのだと言ってた。彼らは無事なのだろうか、無事でいてほしい。神様どうか、みんなを助けて・・・・一人でも多く生存者が増えますように・・・・。
 地震発生してから、14日目となってしまったが、中国政府が日本の救助隊を受け入れ、救助チームが被災地へ向けて出発し、今は中国の救助隊と共に被災現場で懸命な救助活動が行われている。そのような状況が伝えられる度に、私は胸がいっぱいになり目頭が熱くなるを押さえなれなかった。素晴らしいことではないか、日中両国民が共に力を合わせ苦難を共にしている。本来お互いを批判するばかりではなく、こうであるべきなのだ・・・・。



※次回掲載は、6/2(月)を予定しております。   


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国

2008年05月19日

中国人留学生と福岡県民有志一同が共同募金

五月十二日に中国四川省でマグニチュード7.9の大地震が発生した。あまりの惨事を目の当たりして、心が絞め付けられる。現地に飛んで行く訳にはいかないけれど、しかし、じっとして見ているだけでは落ち着かない。何かしなければ。多くの知人友人、留学生の皆様も同じ思いだった。五月十八日の日曜日に福岡市天神地区で義援金募金活動をしよう、すばやく話がまとまった。福岡にいる中国人留学生の皆さんと福岡県民が一丸となって、晴天に恵まれる中で募金活動が展開された。
 今回、募金活動には留学生をはじめ、日本人ではマスコミ関係者、医者、会社員、地方公務員、教師、会社経営者、弁護士、カメラマン、建築家、会社員、国家公務員などなど、すべての人が国境や職種の垣根を超えて、四川省の地震被災者の皆様を助けたい一心で募金協力を呼びかけた。街を行く人々は急ぐ足を止めて、募金箱に暖かい気持ちを入れてくれた。高校生、若いカップル、ご年配の方々、小さなお子様連れの若夫婦、サラリーマンの方々、本当に多くの皆様が募金に協力してくれた。そのようなことに接して、募金活動に参加した中国人留学生の皆様はどれだけ勇気づけられたかわからない。そして、我々日本人も、募金活動を通して、こんなにも多くの日本国民が中国の地震被災者の皆様のことを心配しているということ知ることができ、励まされた。
 今、このような募金活動が日本全国で展開されている。本当に素晴らしいことだ。募金活動は小さな行動にすぎない、しかし、この小さな行動が大きな暖流となり、地震被災者の皆様にとってのみならず、中国中にいる中国の国民の皆様の心を暖かくする大きな暖流となるのであろう。日中両国民が力を合わせ、この災難を乗り越え、これからも常に助け合う両国民であってほしいと心から願うものである。十八日に集まった皆様からの大切な義援金は在福岡中国総領事館を通じて、被災地に届けられる。中国では五月十九日から二十一日までの三日間を全国哀悼日と決定し、その間は娯楽活動はすべて停止するという。




※次回掲載は、5/26(月)を予定しております。  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(1)日本と中国

2008年05月12日

「日中関係とソフトパワーとの関連」Part 1

この度は、福岡日米協会創立50周年記念講演会で、講演の機会をいただき、大変光栄に存じます。このような素晴らしい機会を与えてくださいました福岡大学日米関係教授Stephanie Weston先生に心から感謝申し上げます。昨年夏、Stephanie Weston先生から頼まれ、先生が教鞭をとっておられる福岡大学法学部で日米関係論の学生さんたちを相手に「日中関係」をテーマに講演をさせていただきました。ご周知のとおり、今、国際経済、外交、安全保障などなどの問題を論じる時に、中国なくして話が始まらないほどに、中国と国際社会の関係が日増しに深まってきているからです。
さて、本日、私に与えられたテーマが「日中関係とソフトパワーとの関連」となっています。しかし、日中両国にとってこれは非常に難しいテーマであり、そしてまた極めて重要なテーマでもあると思います。なぜならば、今の日中両国民の頭の中にはお互い誤った「イメージ」で固められており、互いを尊重し、信頼する関係ができていないために、物事を本音で語れる土壌ができていないからです。 しかし、二十一世紀はアジアの時代と叫ばれるなかで、アジアのリーダーとして期待されている日中両国の関係が、このように脆弱なものであっては、アジアの安定と平和もやってこないと思うので、本日は、皆様とともに、未来を見据えた日中関係を構築してゆくために、ソフトパワーが日中関係にどのような活かすべきについて論じてみたいと思います。




※次回掲載は、5/19(月)を予定しております。

  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)日本と中国

2008年05月05日

馬英九氏の登場・九州の未来にとって何を意味するのか

 去る3月22日に次期台湾総統に選ばれ、5月20日に正式に総統に就任する国民党党首の馬英九氏は、早速、海峡経済貿易往来を促すため動き出した。《海峡都市刊》の報道によれば、馬英九氏が当選直後に「年末までには台湾で人民元為替サービスを開始したい」と言及したことによって、市場は台湾の未来に希望の兆しが表われたと見て、消費指数も好転。このような状況を維持すれば、今年の台湾経済の
成長指数が少なくとも5%、来年には6%の成長が見込まれるというのだ。
 これまでに、台湾企業が多く大陸に進出しているが、しかし、大陸の企業が台湾に進出することはできなかった。馬氏は、今後、海峡経済の一層の発展を促すためには、片側通行だけではなく、大陸の企業も台湾で経済活動ができる環境を整えると同時に、台湾企業が大陸への投資ハードルも低くしたいと意気込む。このことによって、今後、海峡関係が大きく変わることが間違いないし、そしてまた、台湾のエバー
グリーン社がなぜ福岡に投資したのか、などなどを考えれば、このことは、九州地域、特に福岡にとって、決して無関係な出来事ではないということを早く気づかなければならないたろう。



※次回掲載は、5/12(月)を予定しております。
  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)福岡とアジア