中国の今を知る、中国の未来を読む。

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2009年07月27日

中国・安徽省和県って、実はすごいところだった Part 1

 中国の安徽省と言えば、知っている人も少なくはないと思うけれど、しかし、安徽省の和県というとおそらく知っている人は皆無に近いのではないかと思うのは私だけなのだろうか。現に、半世紀近く中国と向き合い、三百回を超える中国訪問を重ねてきた私といえどもその名を初めて耳にしたのだった。安徽省と言えば、現在の中国の発展の波にはやや乗り遅れた地域なのだが、しかし、経済の発展の牽引的な役割を果たしている上海、江蘇省や浙江省などと隣接していて、六千万を超える人口を抱えている大省なのだから、これから発展する地域であることは間違いない。
 先日、日本を代表するとある企業の中国進出のお手伝えをさせていただくために、皆様の和県訪問に同行させていただいた。三百回以上も中国を訪問した私なのだが、和県は初めて足を踏み入れた。何百回も中国に行ったことがあっても、初めて訪れる場所に行けるというのはやはり楽しみだった。ところで、和県は安徽省の中にある巣湖市の中にある四つの県の中の一つで、巣湖は華夏人類起源神話の地と呼ばれ、中華文化発祥の地として人々に慣れ親しまれている地である。1989年に発見された2億5千万年前の「魚龍化石」、また、1980年に龍澤洞で出土した「和県猿人頭蓋骨の化石」が、その悠久なる歴史の動かぬ何よりの証なのだ。どうやら、私が初めて訪れた和県とは、中華文明の源だったようで、新石器時代の玉龍、玉鷹、玉猪、後漢時代の金銅朱雀などなどの出土品がずらりと並び、若かりし頃に考古学者に憧れていた私にとって、何よりも魅力的な場所で、再び訪れることが楽しみとなってきた。

(この写真は文面とは関係がありません)
  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国

2009年07月20日

留学生・日本で忘れかけている大事なことを気づかせてくれた

 仕事の上で、私は海外からの日本で学んでいる留学生達と触れあうことが多い。
そして、彼らを通して気づかせてくれることも多くある。異文化と触れあうことは、まさに自国の文化を改め認識する絶好のチャンスなのだ。この間、第5回目の日本文化塾のわかものトークライブの時間に、ネパール出身の留学生OBが体験談を発表し、日本語のすごさに会場の人々を驚かした。スピーチ終了後、現役留学生から相次いで質問した。ある若者が「あなたは、日本にきて一番困ったことはなんでしたか」との質問に対して「ネパールは漢字圏ではないので、初めて見る漢字は記号にみえて、全然わかりませんでした。ですから、スーパーに買い物に行っても、調味料コーナーに並べられている、塩、砂糖、味の素の字が読めずに、砂糖だと思って買い、ずっと使っていたものが、実は味の素だったのです。甘くないので、最初は日本の砂糖は甘くなく美味しいんだと思って長い間食べ続けていたら、顔がだんだん黄色くなってきて、どうしたのだろうと病院に行って、診察してもらったら、味の素を食べ過ぎたということが判明して、大笑いされたことがありました」と答えられた時には、会場が爆笑の渦が巻いた。また、ある留学生が「あなたは、困難に直面し挫けそうになった時に、どのように乗り越えてきましたか」と尋ねた時、その留学生のOBは、数秒間考えた末こう答えられた「日本に留学すると決めたのは自分だし、自分の考えを理解し、大変な状況の中で、日本まで留学をさせてくれた両親の事を考えたら、親に感謝しなければならないと思って、どんなに辛くても、挫けてはならないと思いました」と答えられた時には、暖かい拍手が鳴り響いた。現代日本人が忘れかけていた大切なことを気づかせてくれたのだ。

  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)青木麗子の日々

2009年07月13日

この笑顔を絶やさないためにも

 福岡県留学生サポートセンターが誕生して、この7月28日で一周年を迎えることになった。サポートセンターの主な役割はいうまでもなく留学生を様々な角度からサポートすることであるので、留学生の皆さんが安心して福岡で学べるように、アルバイトの紹介、困ったときの悩み相談、卒業後の就職支援などなどを積極的に取り組んでいる。
 しかし、私はサポートセンターの果たすべき役割はそれだけではないと考える。日本の未来にとって留学生ももちろん大切な宝なのだが、本当に日本の未来を背負ってもらわなければならないのは日本の若者達だ。ですから、留学生支援と共に日本の若者達をも一緒に育んでいかなければと痛感している。そのために、現在、留学生のために開催している日本文化塾には日本の若者達にはたくさん参加していただいており、文化塾を側面から支えてくれている若者ボランティアチーム「おむすび組」のメンバーは今30人というちょっとした組織となってきているが、嬉しいことに、ボランティアチームのメンバーは日本人の若者と留学生でちょうど半々となっている。先日、若者達への慰労会を我が家で行ったが、仕事仲間も若者達の激励に駆けつけてくださり、特に私がもっとも尊敬する田中国際交流局長は、若者達に自然の恵みを食べさせてあげたいと言って、朝早くからご自宅の裏山に入って、じゃがいもを堀り、また、タケノコをとって時間を掛けて茹で、取り立てのタマネギーと共にたくさんもってきてくださって、新鮮な大自然の恵みをたくさんいただいて、若者達が大いに喜んだ。
 「我々大人が若い人達に何を伝えていくかということは、大きな課題だ。もちろん、それは彼ら自身が自らの努力で獲得しなければ、意味がない。けれども、我々が、純粋に考えていること、感じていることなどを、できるだけストレートに伝えることも大切なのではないか。将来何が起こるか、どんな社会になるか、誰にもわからない。ただ、分かっていることは、今の若い人達の考えで社会が、世界が、動いているということ、これだけははっきりしている」
 若者達の純粋な心と笑顔を絶やすことがないように・若者達が夢と希望をもって生きていけるような社会であるように、今日もそう心から祈っている。

  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)福岡とアジア

2009年07月06日

今こそは日本の安心で安全な美味しい生鮮食品を中国へ

 近頃、弊社にビジネス相談の案件の中に、レストラン業界の中国への進出相談が増えつつある。しかも、少し前だったら、向かっていた所は上海だったが、この頃は、上海ではなく、南京、大連、成都、重慶などの地方都市を将来のマーケットとして注目され始めている。
 ところで、日本においても女性の社会進出が増え始め、共働き家庭も珍しくなくなってきているが、家事労働をどのように解決するのか、また社会的育児環境の整備など、未解決の問題も多々ある。日本と比べ、お隣の中国では共働き家庭がほぼ百パーセント。社会的育児環境も手厚く整備されている。そして、経済的収入が増えるにつれて、外食産業もものすごい勢いで成長している。また、月収の十分の一くらいのお金で、家事をすべてやってくれるメイドさんを雇うことができるので、そうしている家庭も珍しくない。また、今中国では、夕食を家で作らず、外食で済ませるというヤングカップルは少なくない。私は年間20回以上中国に出張、時折、会合が入っていない時には、自分で好きなレストランで夕食を取ることもあるが、いつ行っても、どのレストランも満杯で、少しでも人気のあるレストランは、平日であっても予約なしで行くと、中々席を取ることは難しい。ところで、生活が豊かになるに連れて、今、中国の消費者達の健康に対する意識が日増しに高まってきている。安心で安全なオーガニック野菜を使っていると表記しているレストランも目に付くようになってきた。そこに、私は、上海と福岡の距離は、東京との距離よりも近い。九州からこれだけの生鮮野菜が東京で消費されているので、九州の安心で安全な瑞々しい生鮮食品が、上海をはじめとする中国華東地域で、どんどん売られるのも夢でないような気がする。

  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(1)中国