2009年07月13日
この笑顔を絶やさないためにも

しかし、私はサポートセンターの果たすべき役割はそれだけではないと考える。日本の未来にとって留学生ももちろん大切な宝なのだが、本当に日本の未来を背負ってもらわなければならないのは日本の若者達だ。ですから、留学生支援と共に日本の若者達をも一緒に育んでいかなければと痛感している。そのために、現在、留学生のために開催している日本文化塾には日本の若者達にはたくさん参加していただいており、文化塾を側面から支えてくれている若者ボランティアチーム「おむすび組」のメンバーは今30人というちょっとした組織となってきているが、嬉しいことに、ボランティアチームのメンバーは日本人の若者と留学生でちょうど半々となっている。先日、若者達への慰労会を我が家で行ったが、仕事仲間も若者達の激励に駆けつけてくださり、特に私がもっとも尊敬する田中国際交流局長は、若者達に自然の恵みを食べさせてあげたいと言って、朝早くからご自宅の裏山に入って、じゃがいもを堀り、また、タケノコをとって時間を掛けて茹で、取り立てのタマネギーと共にたくさんもってきてくださって、新鮮な大自然の恵みをたくさんいただいて、若者達が大いに喜んだ。
「我々大人が若い人達に何を伝えていくかということは、大きな課題だ。もちろん、それは彼ら自身が自らの努力で獲得しなければ、意味がない。けれども、我々が、純粋に考えていること、感じていることなどを、できるだけストレートに伝えることも大切なのではないか。将来何が起こるか、どんな社会になるか、誰にもわからない。ただ、分かっていることは、今の若い人達の考えで社会が、世界が、動いているということ、これだけははっきりしている」
若者達の純粋な心と笑顔を絶やすことがないように・若者達が夢と希望をもって生きていけるような社会であるように、今日もそう心から祈っている。
