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2008年11月03日

鑑真和上の足跡を辿る 日中青年交流の旅Part 6

鑑真和上の足跡を辿る 日中青年交流の旅Part 6九月十二日朝九時を少し回ったところで、私たちは、今回の最大の目的地である約千三百年前に鑑真和上がご住職として務められていた「大明寺」に辿り着いた。揚州市で唯一の小高い丘の上に聳え立つ大明寺の門の前に佇むと「山川異域、風月同天、、、」と、まるで鑑真和上のお声がどこともなく聞こえてくるようで、胸が熱くなり、大粒の涙がこぼれ落ちた。鑑真和上のお姿さえは見えないけれど、しかし、私たちの気持ちは鑑真和上とともにいることを確信した。しばらくして、日本語がとても堪能な若い修行僧・任如和尚のご案内のもと、私たちは、まだ完成されて二年満たないという鑑真学院を見学した。鑑真学院は新中国が誕生して以来、正式に仏教を学べる学院としてこの九月政府から認可を受けられたばかりなのだという。院生達は、ほとんどがまだ十代とお若く、彼らは中国全土にいるお寺に出家した若い修行僧達、彼らは学院で仏法を学ぶとともに、英語、日本語などの外国語も同時に学ぶ。仏法界における国際人材を育成することが最大の目的だそうだ。鑑真学院の見学の後、大明寺の大きな講堂に案内されると、大明寺のご長老・能修和尚が既に我々を待っておられた。お寺がご用意していただいたお茶をいただきながら、能修様から鑑真和上に関するご講話を拝聴。「鑑真和上のように、不惜体命、不倒不屈の精神をもって、これから君たち若者が中日両国の新しい時代を切り開いてほしい」と、能修和尚は若者達を励ます。お寺でのお昼の交流会には、揚州市人民政府の副市長もご多忙の中に駆けつけてくださった。一番の目的地でる大明寺にいつまでもいたいけれど、しかし、次の交流地である南京大学の学生たちが我々到着をまってくれているので、昼食会の後に後ろ髪を引かれる思いで大明寺を後にした。
鑑真和上の足跡を辿る 日中青年交流の旅Part 6

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Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00│Comments(0)日本と中国
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