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2009年06月01日

景気刺激策・あの手この手

景気刺激策・あの手この手 少し前に、定額給付金が支給された旨の知らせが届いた。「やった、何を買おうかな、これは使わないと意味ないよね」と、子供たちは目を輝かして喜んだ。給付金がきたら臨時のお小遣いとしてあげると約束したからだ。
 しかし、子供が喜ぶ傍らで、私はなぜか複雑な気持ちがこみ上げてくる。
 なぜならば、私は、今回の世界規模的な経済危機に陥ったことは確かに深刻なことだと思う。


 だけれども、これはただ単なる経済危機だけではなく、ある意味において、我々人類に、これまでの過剰消費のライフスタイルの転換が求められているのではないのか、そんな気がしてならないからだ。
 
 地球は一つ、資源も限られている。ものをどんどん作って、どんどん使い捨てて、粗大ゴミを作るために身も心もぼろぼろになるまでに働いて、気がつけば、やっとの思いで足が地面にたっているようなぎりぎりの状態で、お金はたくさん持っているけれど、心は飢え荒廃していく、、、、。


景気刺激策・あの手この手
 さてさて、先日、中国の景気対策はどのように取り組んでいるのか、福岡県議会の訪中団に随行して、江蘇省を訪問し、当局の担当者から江蘇省の途の組についてお話を伺った。
 
 今、中国では、各地域において、それぞれ競い合うように独自の景気刺激策がとられている。もちろん、日本のような定額給付金ではない。地方が独自性をもって取り組んでいる。それが故に地域差もあるようだ。
 
 社会主義国家なのに、不思議だと思うであろう。そう、実は中国は日本のような国からの交付金制度ではないので、基本的に省毎に財政が独立採算となっている。そのため、経済刺激策はそれぞれの独創性に委ねられている。ちなみに江蘇省では、様々な分野で商品券が支給されていることがわかった。
 たとえば、観光振興のための観光券は、江蘇省の省民のみならず、上海市民にも配っているらしい。もちろん、その観光券は、江蘇省内での使用に限定されているので、江蘇省の省民ではないけれど、しかし、観光券をもらった人は必ず江蘇省にきて、それ以上のお金を使ってくれることは、経済振興に繋がると考えているからだという。


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Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00│Comments(0)日本と中国
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