2012年03月19日
日本人初の中国プロサッカー監督就任の岡田武史さんと初対談-2

日本人で初めて中国プロサッカー監督に就任した岡田武史さんと初対談(2/6)
青木:
さすがに、岡田監督は世界で戦ってこられた方だけとあって、グローバルな観点に基づいた素晴らしいご英断をなされたのだと思いますね。ところで、監督はこれまでに中国にいらしたことはありましたか?
岡田:
もちろん、何度もありますよ。
青木:
監督が仰る通り中国という国は今世界の中で大きな存在となって参りました。今世界のパワバランスが少しずつシフトし始めています。そのような中で、これからは中国を中心に世界が回るようになると言っても過言ではないと思うのです。日本と中国は悠久なる交流の歴史をもっていて、今も切っても切れない間柄にあると思います。もちろん、両国の間には戦争という不幸な時もあったので、日中両国の国民がお互い素直に向き合う事ができていないのがとても残念に思えてなりません。政治を超えて、文化やスポーツを通じての人と人の結びつきを強めることがとても大切な事だと思います。岡田監督が今中国に行かれて中国の選手たちをご指導されることは日中両国の間に一筋の暖流を作られるに等しいと思いますね。
岡田:
そういうふうになったらいいなと思いますし、結果を残さなかったら逆に反日感情に火をつけることにもなりかねませんね。
青木:
本当にそうですね。何が何でも結果を出さなければですね。しかし、実際どうですか。去年の12月に監督にご就任なされてから、2ヵ月ほど時間が経過しましたが、中国の選手達に直に接してこられて、何か違いを感じる事はありますか?
岡田:
僕が中国に行って2ヵ月半になりますが、嫌な思いをしたことが一度もありません。ネットでは日本人を指導者にしてとか書かれていると言われましたが、僕が空港に行った時も大勢のサポーターが迎えに来ていただき、ファンから手紙や色々なプレゼントも頂きましたし、フロントスタッフも何とか僕にいい仕事をさせようと思って気を使っていただいて、選手の取り組む姿勢も素晴らしくチームとしてのまとまりを彼らが求めていると感じています。僕は優勝と言っていますが可能性はあると思っています。
青木:
今、杭州緑城のメンバーは何人ぐらいですか?
岡田:
選手が31名。ユースの選手を大量に上げたためなのですが。
青木:
選手の年齢も若い人が多いのでしょうね?
岡田:
今年は特に若いですよ。トップの選手を8名ぐらい外して、18歳の選手を7名上げましたので、それ以外も20~22歳ぐらいですから、それ以上の年上は5名ぐらいですかね。
青木:
これらの選手は中国全土から選び抜かれた選手達でしょうね?
岡田:
選び抜かれたのか、若い時点で全国から集められてトレーニングしたりしているので、僕はまだ全部を把握していないが、95%ぐらいの選手が寮に入っていますから地方から来ているのだと思いますね。
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Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00│Comments(0)
│日本と中国
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