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2010年11月15日

上海万博を終えて 中国が向かうその先とは PART 1


 2010年10月31日、上海万博が閉幕する歴史的瞬間に、私は上海一の繁華街・南京東路に佇んでいた。地元の人間は殆ど行かないけれど、南京路は地方や海外からのお上りさんでいつも溢れかえっている。生きている内に一度は北京の万里の長城に登ってみたい、或いは上海の南京路に行ってみたい、中国人なら万人に共通する夢なのだ。南京路の歩行者天国のベンチに腰を下ろし、私は、当てもなく、行き交う人々の群れを眺めながら、20年前の上海のこの場所の面影に引きずり込まれるのだった。目を閉じれば、カビの臭いがしてきそうな古ぼけた昔の上海の街の姿がぼんやりと目に思い浮かんでくる。万国の国旗のように、家々の窓から外に突き出す洗濯物を干す竿。まるで万国の国旗のようである。一階はお店、二階が住居。夜になると街灯も乏しくあたりが薄暗い。自転車が眩しくないようにと、車も殆どライトを付けずに走っていた。外国人が行く観光スポットと言えば、昔のお金持ちだった人のお屋敷・豫園かバンドしかなかった、、、、、。もちろん、浦東あたりはまだ古い民家か畑ばかりだった。
  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国