
北京オリンピック、上海万博、いわゆる中国が威信をかけて取り組んできた歴史に残るビックイベントが無事に終えられ、ある意味に於いて、1979年に改革開放政策を実施してから30年以上になるが、これまでは経済発展最優先に取り組んできた中国にとって、本当意味の国づくりがこれから始まると言ってもいいのではないかと思う。

都市と農村、沿岸地域と内陸部、都市部においてもいわゆる勝ち組と負け組の格差がどんどん深刻化するなかで、胡錦濤政権は、ついに抜本的な改革着手。2006年2は農業税の全面撤廃。更には全民義務教育も憲法に盛り込んだ。中国の総人口は13億人なのだが、高校以上の教育を受けている人口が20%に満たない。80%以上の人口が中学レベルの教育かそれ以下の教育しか受けていない。これが世界の工場として成り立つ訳でもあり、様々な社会問題を生み出している最大の原因でもあるのだ。しかし、これで10年後には教育構造が大きく変わることになるので、それに伴い社会構造も大きく変わることになる。現在の都市人口と農村人口の構造が逆転する。そうなれば、都市建設も必要に迫れるので、中国経済の発展は自ずと続くことになる。
Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at
10:00
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