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2007年03月26日

政治改革を踏み出した中国

 3月16日を持って、中国の全国人民代表大会と政治協商会議が閉幕されました。ちょうど会議の最中に私はみずほ銀行で講演をさせて頂いておりました。中国がこれから向かうであろう、その方向性が皆さんの一大関心事で、質問もそのことに集中しました。

 両会議の様子について日本の新聞などでも大きく取り上げたので、記憶にまだ新しいと思うが、開幕の冒頭に温家宝総理が過去一年間の業績についての報告がなされた。報告の中で、温総理が中国国民に対して、医療などの社会保障制度の整備が遅れたことを率直に認めたことが画期的だった。政府が国民に対して過ちを認めたことは恐らく、新中国が成立して以来ではないかと思う。今回の会議の一番のポイントは、国家の崩壊にも繋がりかねない貧富の差を縮るための農村改革、そして、深刻な官の腐敗を断ち切るための法整備である。その道程は決して平坦ではないけれど、しかし、胡錦濤体制は、これまでの歴代指導者が突き進むことのできなかった政治改革に向けて大きく踏み出した。




政治改革を踏み出した中国


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※次回掲載は、4/2(月)を予定しております。

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Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00│Comments(0)中国
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