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2009年09月21日

巨大な工事現場と化した上海の今


 来る2010年5月に上海万博がいよいよ幕が開く事に。昨年の2008年は、中国にとって有史以来の北京オリンピックを成功裏に開催し歴史に刻まれ、歓喜に涌く一年であったと同時に、1月には食品安全問題、2月には南方地域において50年ぶりの前代未聞の豪雪による被害、3月にはチベット暴動、5月12日には四川省で恐るべき大地震等々と、実に試練多き年でもあった。そのような試練を乗り越えられた中国は、様々な意味において大きく成長した年でもあったと私は思う。そして、北京オリンピック成功の余韻にひたる閑もないままに、9月にはアメリカで発生したリーマンショックによる経済の荒波が中国に押し寄せ、さすがにものすごい勢いで次ぎ進む中国の経済も多分に漏れず、立ち直れないほどに大打撃を受けた。不動産価額が暴落し、企業の倒産、工場の閉鎖が相次ぎ、農村から都会に出稼ぎにきていた大勢の農民工達は職を失い、余儀なく田舎へ、都会は心なしか静かになったようにも見える。
 しかし、それもつかの間、はやり中国は強い。萎みかけていた中国の経済は上海万博建設の需要により、また力強く引き揚げられ始めている。上海では、半年後に控えた万博に向けて、今は至る所で建設工事が行われており、バンド界隈の租界時代の町並みは今、大々的に改装工事が行われており、一面あたりはまるで巨大な工事現場と化し、古くて新しい都市として生まれ変わろうとしている。とても楽しみだ。

  


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国