中国の今を知る、中国の未来を読む。

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2009年10月13日

中国・明るい未来をみたような気がした

 我々日本青年訪中団一行を乗せたバスが武漢・華中科技大学のキャンバスに入っていくと、広大なグランドに迷彩服を着た大勢の若者達が、手を大きく振りながら、天にも届くような大きな声で「1、2、1、2」と声を掛けながら、グランド中を駆け回っていた。「あの若者達は何をしているのですか」キャンパスを案内してくださっている華中科技大学学生会主席に私が尋ねると次のように教えてくれた。「ああ、あの若者達は、9月に入学したばかり新入生達です。中国では、どこの大学も入学したばかりの新入生に対して、約一ヶ月間、軍事訓練を実施しているのです。新入生達はそれを全員受けなければならないのです。教官も現役軍人ですので、学生達は、軍隊に入った時の新入軍人と同じような厳しい訓練に絶えなければならないのです。大変ですが、僕の体験からして、軍事訓練は団体生活、規律を守るという意味からして、非常に重要なことのように感じます」「ところで、貴方は武漢のご出身なのですか」
「違います。僕は黒竜江省の出身です」「ええ、そうなのですか。しかし、黒竜江省にはハルピン工業大学という非常に著名なる理工系の大学があるのではありませんか、どうして、こんなに遠い武漢の大学にきたのですか」「僕は一人っ子として、親から大切大切に育てられてきました。しかし、親のそばにずっといると自立することが中々できないと思うのです。それで、わざと親から遠く離れているこの大学にきたのです。親から遠く離れていると親の有り難みを初めてわかるようになったし、はやり来てよかったと思っています」と、そう清々しく答える青年を見ていると、中国の明るい未来をみているような気がした。

   


Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00Comments(0)中国