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2008年12月01日

鑑真和上の足跡を辿る 日中青年交流の旅 Part 10

鑑真和上の足跡を辿る 日中青年交流の旅 Part 109月15日午後2時過ぎに、台風に追いかけられながら、鑑真プロジェクト一行は上海へと急いだ。08年5月に開通したばかりの寧波と上海を繋ぐ36キロもの長い大橋が気が遠くなるほどに広い海の上を延々と続いていた。大橋が開通する前は数時間もかかっていた道のりだったが、大橋が開通したお陰で、2時間ほどで上海へたどり着いた。その後、私たちを乗せたバスが通過して1時間も立たないうちに大橋は台風のために通行止めとなったらしい。タッチの差だった。これもきっと、鑑真和上が宇宙のどこかで私たちを見守ってくださったお陰に違いない。9日、大阪港から出発してから毎日大型バスで数百キロ走りながら、寸時を惜しんで交流の旅が続いた。今日ぐらいは解放してあげなければ。ニューヨークのようにすっかり様変わりをしてしまった大上海の中に、昔の面影がわずかに残されているオールド上海の一角にある宿にチェックインを済ませると、学生たちはまるで水を得た魚のように、三々五々で上海探訪へと散らばっていった。引率者である我々は、中国のシンクタンクの方々と夕食をとりながら、日本と中国の現在と未来について語り合った。短い時間だったが、皆さんとの交流を通じて、中国は今、新しい時代を迎えるべく、水面下で静かなる革命が起きていることを肌で感じた。イバラの道のりだけれど、間違いなくある一つの方向に向かって確実に歩み出しているだ。様々な社会問題を抱えつつも、「明天会更好」(明るい明日)を信じて前へ前へと突き進む。問題は山積しているけれど、立ち止まって悩んでいる暇はないのだ。悩みながらも走り続ける。これは私のモットーなのでもある。
鑑真和上の足跡を辿る 日中青年交流の旅 Part 10

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Posted by 青木麗子 Reiko Aoki at 10:00│Comments(0)日本と中国
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